第1回学校説明会、中間考査、教育後援会総会等終了

 本日は、朝からこの時期にしては珍しく爽やかに晴れ上がり、本校からやや雪消の富士山がくっきりハッキリ眺められ、入梅前の貴重な天候を満喫しております。季節の推移も早く、この界隈ではこの時期特有の紫陽花はもちろんのこと、夏の花であるはずの立葵や夾竹桃なども色鮮やかに咲き出しました。先月16日以来の校長日記ですが、この間、標記のような各種イベントが続きましたので、そのご報告を兼ねて6月第1報をお届け致します。

 5月21日(土)、今年度最初の学校説明会を開催致しました。今年の説明会は、統一テーマを『授業を伝える』と致しましたので、早速第1回目には中学1年生による理科2分野(生物分野)の発表「いろいろな花のつくり」を取り上げました。中間考査直前にもかかわらず、入学間もない中1代表4人による発表は実に歯切れ良く明快で、当日ご参加の受験生並びに保護者の皆様から、「生徒さんの発表、説明がとてもわかりやすく立派でした」とか「実際に中学1年生の生徒さんが発表する姿を見て、とても興味深かったです。娘も年代の近い生徒さんのお話は特に楽しく見ていました。生徒主体の学風を感じました」などたくさんの方々からご好評を頂きました。アクティブ・ラーニングを積極的に実践している学校として、授業のみならず学校行事等での生徒の主体的、能動的な取り組みについても、今後の学校説明会で取り上げて参りたいと思いますので、折々にお運び頂ければと存じます。私の方からも、挨拶を兼ねて、本校の教育の特色について、アクティブ・ラーニングや英語に特化した授業風景をDVDでご覧頂きながら詳細説明させて頂きました。それに対しても「授業の様子を映像で見せて頂けた事、大変興味深かったです。校長先生からご説明頂いたことも、日頃の雰囲気を感じることができたように思いました。生徒の皆さんの発表も素晴らしく驚きました。全体を通して素晴らしいお話ばかりで参加して良かった・・・と感動しました」という有り難いコメントを頂き、恐縮致しました。当日は近隣の小学校で運動会が催されており、決して日よりも良いとは言えませんでしたが、お繰り合わせの上ご出席頂いたことに感謝申し上げております。

 学校説明会や入試相談会は校内のみではなく、校外で催される各種相談会にもブースを出して参加しておりますが、5月~6月にかけては立て続けに開催され、この後5月22日(日)には東京有楽町の国際フォーラムを会場に「Discover 東京私学中高一貫合同説明会」がありました。この日は私もブースに入り、主催者発表で2万8千人という多くの方々を目の当たりにさせて頂きました。都心から遠く離れている本校には今一地の利の悪い環境ではありましたが、10時開始からほぼ切れ目なく多くの方々に立ち寄って頂きました。中には、小学1年生のお嬢さんとそのお母様までお出でになり、熱心にお聞き頂いたことには、小2、小3の孫を持つ身としても、まごまごしてはいられないというのが実感でした。さらに、その翌週5月29日(日)は、八王子の京王プラザホテルを会場に、「東京西地区11支部合同説明会」が開催され、964組1626名の参加者にお出で頂きました。本校ブースにも、こちらは地の利もあり、国際フォーラムを大きく上回る皆様にお立ち寄り頂きました。この日は、高校受験を希望する中学生並びにその保護者も多く見えており、本校も今年から30名募集していることから約半数の方が高校受験志望者でした。そして、5月31日(火)には第9回相模大野・町田地区私立中学合同相談会を、相模女子大グリーンホールで開催、相模大野、町田周辺を拠点とする私立中学18校が実行委員会方式で実施しているものですが、平日ということと、前述のように、各種相談・説明会が立て込んでいることもあり、309組という参加者に留まり、本校ブースにも昨年よりやや少ない人数となりました。ただ、150席用意したプレゼン会場は常時満席で、本校の10分間のプレゼンにも熱心に耳傾けて頂きましたし、資料コーナーに置いた150部のパンフレットは全て無くなったことから、確かな手応えは感じ取らせて頂きました。

 次回学校説明会は、6月12日(日)10:00から予定しております。既にHPでもご案内しておりますが、日曜日にもかかわらず、今回は高校2年生により、10月実施の多方面(カンボジア・沖縄・山陰山陽方面)への修学旅行について事前研究の一部を発表致します。学校行事版アクティブ・ラーニングの実践をご紹介できるかと思いますので、是非皆様のご来校をお待ちしております。

 5月25日(水)~5月26日(木)には、大宮ソニックシティで開催された第69回全国高等学校長協会総会に出席致しました。両日通じて文部科学省からの講話並びに行政説明が6本あり、現在積極的かつ迅速に進められている高大接続改革を始めとした、各種教育改革について、熱く語って頂きました。全国津々浦々から2500名を超える高校長が集まるこの総会は、各地代表の教育実践報告も4本あり、たくさん刺激を頂いた2日間でした。初日最後に催された株式会社 植松電気専務取締役の植松努氏の「思うは招く~夢があれば何でもできる~」と題する講演は、長く教育に携わってきた者として、自らの教育実践を振り返り、その時々に接してきた生徒諸君に適時適切な言葉かけをしてきたかと自問自答の連続でした。今抱えている生徒諸君にも是非伝えていきたい内容も多く、早速今週末予定されている中学全学年を対象にした校長講話で紹介させて頂きたいと思っております。

 5月28日(土)には、平成28年度教育後援会総会を開催、27年度活動報告や会計面での決算報告、さらには28年活動方針、予算案、そして本部役員(8名)の承認等、一件の質問、意見等もなく極めてスムースに進めて頂きました。保護者の皆様の本校教育へのご理解・ご支援に感謝申し上げると共に、諸教育活動に寄せる熱い思いを感じ取らせて頂き、お預かりしているお子様達をしっかり教育し、確かな学力と豊かな人間性を育成していかねばと肝に銘じさせて頂きました。

 同じ時期、5月25日(水)~28日(土)まで、第1学期の中間考査でした。中学1年生にとっては初めての定期考査ということから、今まで感じたことのないような緊張感のなか、4日間を無事終了させてくれました。その結果は今週に入ってから続々と返却されており、各教室では黄色い喚声がこだましており、私自身新鮮な気分にさせられております。

 5月30日(月)から3週間、本校卒業生を中心にした教育実習が始まりました。今年は全13名のうち、11名が本校OB・OGとなっており、毎年のことですが、各学年の10~15%の卒業生が教職を目指して、まるで鮭が生まれた川に戻ってくるように、教育実習にやってきます。私の経験上、これほどの卒業生が将来教員になるべく実習に来る学校はそうそうないのではないかと思いますが、それほどに本校での6年間の学校生活を通じて、教師と生徒との親密な関係が構築され、自分もやがて教員になりたいという気持ちに駆られるのではないかと秘かに自負しております。在学中同様に、きめ細かく丁寧に3週間しっかり面倒を見て、やがて一人前の教師となれるよう指導してもらいたいと各指導教諭にお願いしている次第です。