高2修学旅行、中2のイングリッシュキャンプ無事終了

 10月末頃から朝夕めっきり冷え込んで参りましたが、皆様方にはお変わりございませんか?列島各地から紅葉のニュースと共に、早くも冬の便りも届くようになりました。平年より26日、昨年より15日遅かった富士山の初冠雪は10月26日(水)のことでした。快晴の空の彼方、丹沢山塊を従えて、美しく光り輝くその勇姿は、いつ見ても心洗われる思いが致します。本校グランド側の教室からは、これから寒くなるにつれて毎日のように眺められ、学習に専念する生徒の心も癒やしてくれているようです。高2の修学旅行等大きな行事が終了致しましたので、そのご報告も兼ねて11月第1報をお届け致します。

 10月17日(月)以来の校長日記となりますので、少し遡りますが、10/20(木)、中間考査最終日の午後、すぐお隣にある東京都立多摩桜の丘学園高等部の生徒6名をお迎えして本校吹奏楽部の生徒との音楽を通じての交流会を開催致しました。高度に肢体不自由な生徒さんではありましたが、引率の先生方(介護職員、看護師さん含む)10名と共に、本校吹奏学部の生徒諸君の奏でる音楽に耳傾けて頂きました。ただ聴いて頂くのみならず、ご持参頂いた八丈太鼓を共に叩いて演奏を楽しみながらの交流も深めさせて頂きました。「敬愛奉仕」の建学の精神を具現化するものとして、大変貴重な体験活動をさせて頂きました。近隣へのボランティア活動として、老人健康施設への訪問や、桜の丘学園にお邪魔して夏祭りのお手伝いをさせて頂くようなことは単発的にやらせて頂いておりますが、生徒さんに直接お出で頂いて交流することは初めてのことでしたので、交流に関わってくれた生徒諸君にも大いに刺激になったのではないかと有り難く感謝しております。

 翌21日の金曜日には、前回ご紹介の通り、中学1年生は二手に分かれて東京都心部への社会科見学実習に出かけました。私は日本銀行、貨幣博物館、東京証券取引所を巡るコースへの引率でしたが、昼食時に前任の学芸大学附属高等学校の卒業生で日銀に勤めている5名の皆さんが駆けつけてくれ、日銀内では聞けなかったようなお話を、昼食を共にしながら代表生徒中心に聞くことができ、楽しくかつ有意義な一時が持てました。来て頂いた皆さんの部署は、金融市場局2名、金融研究所、調査統計局、国際局各1名とまちまちでしたが、中には自分の子どもくらいの中学1年生を相手に、日本の金融事情について熱く語ってくれていたのが印象的でした。

 そして10月24日(月)から4泊5日で、高校2年生は3方面に分かれての修学旅行に旅立ちました。国内組は、沖縄に37名、広島・出雲方面に28名、そして海外カンボジアに59名という編成で、昨年同様、学年クラスを解体して、各自で希望するコースをまずは主体的に選択し、コース毎にグループ班を作り、グループ毎にテーマ設定をし、事前の学習・調査を積み重ね、現地に行って、本物を見て、聞いて、触れて、或いは味わって見聞を広め、帰ってきてから、まとめて報告、後輩諸君へのプレゼンテーションをして完結するという、まさに学校行事版アクティブ・ラーニングとなっております。各コースとも概ね好天に恵まれ、旅行直前に起こった山陰鳥取地震の影響もなく、ほぼ予定通り、所期の目的を達成して終了致しました。12月期末考査後に開催される報告会を、私などカンボジアには行ったことがありませんので、今から楽しみにしております。

 10月26日から2泊3日で、中学2年生のイングリッシュキャンプを富士吉田市にある『エバーグリーン富士』というホテルを借り切って実施致しました。出発日の朝、小田急線にトラブルがあり、若干予定より遅くなってしまいましたが、現地に着いてからはほぼ予定通りにスケジュールをこなしてきてくれました。中2全124名をこちらもクラスを解体し、12班に編成し、各班一人ずつネイティブの講師がついて、朝から晩まで英語漬けの生活をして帰ってきました。出発前の結団式では私の方から「Don’t be shy speak up!!」と強調しておきましたので、恐らく明るく元気よく、英語を話す習慣を身に付けてくれたことと期待を持って眺めております。彼らの今後の英語学習、更には来年のニュージーランド修学旅行に向けて、このキャンプ経験は貴重なものであったことと推察致しております。

 10月30日(日)午前10時から、適性型入試に特化した初めての説明会を開催致しました。本校の適性型入試は来年で3回目となりますが、塾関係の皆様のご支援・ご協力もあり、年ごとに受験生並びに入学生も増加しており、今年度ついに適性型入試の受験希望者のみ対象にした説明会を開催致しました。11月20日(日)にもう1回、適性型に特化した説明会を予定しておりますので、今回種々の事情でご参加頂けなかった皆様にはご都合をつけられてお出かけ頂ければ幸いです。今回初めての試みにも拘わらず、28組60名という多くの方々にご参加頂きましたことにまずは御礼申し上げます。当日、私の方は所用で失礼致しましたが、石飛教頭兼広報部長から「聖ヶ丘の教育」並びに「2017年度適性型入試について」説明し、その後、適性検査Ⅰ・Ⅱという各科目別に担当者より入試の傾向と対策等について説明させて頂きました。今回も初めて本校にお出で頂いた方々も多くいらっしゃり、そのアンケートでは、「余り知らない学校でしたが、適性型があるという点で知りました。少人数で伸ばして頂けるようなので、本人に薦めたいです。」とか「本日初めて説明会に参加させて頂きましたが、その説明項目もとても分かり易く、子ども自身も興味が深まった様子でした。今後の説明会も参加させて頂きたいと思います。有難うございました。」「先生方の雰囲気がとても良く緊張がほぐれました。とても参考になりました。」「案内の生徒さんがとても溌剌として礼儀正しく好感が持てました。説明会では『非常に面倒見の良い学校』という印象を受け、子どもの青春時代を恵まれた環境で過ごさせてやれることに魅力を感じました。適性型試験の説明も参考になりました。」など、多くの皆様からご好評を頂き、初めての企画でどのように受け止めて頂けるか心配であっただけにほっと胸撫で下ろしました。次回11月20日(日)には私も登壇致しますので、万障お繰り合わせの上、是非お出で頂きたいと存じます。

 2学期もあと1ヶ月ちょっとを残すのみとなりましたが、この学期は主要行事が目白押し、9月の文化祭、10月の修学旅行等、そして12月には合唱コンクールと続く中、この11月ばかりは、学年によっては実力テストや模擬試験、更には進路(出願)相談会等進路行事が組み込まれておりますものの、校外に出たり、学校全体で取り組んだりという大きな行事がありませんので、私は「学習専念月間」と勝手に名付けております。確かな「知識・技能」の修得とそれらを活用して「思考力・判断力・表現力」を育成しつつ、アクティブ・ラーニング的教育手法によって「主体性・多様性・協働性」を身に付けて欲しいと願っております。