中学入試終了、高校入試へ

 「春は名のみの」余寒が続きますが、皆様にはお元気でお過ごしでしょうか?昨日、ここ聖ヶ丘界隈では冷たい雪が降り続き、1日中留め置いた車上には3cmほどの積雪がありました。多摩ニュータウン通りには積雪皆無でしたので、さすが多摩市の最高地点、標高161.7mだけのことはあるかと妙な感覚に襲われました。2月1日(水)から断続的に5日(日)まで、適性型入試を含めて都合6回に及ぶ2017年入試が終了致しました。それぞれに厳しい結果となり、残念ながら不合格になってしまった小学生諸君には申し訳のない事を致しましたが、いずれも定員のあることでもあり、ご理解頂きたいと思います。1月28日(土)以来の校長日記でもあり、入試の状況も織り交ぜながらこの間の出来事についてご報告させて頂きます。

 まず、1月30日(月)17:00~19:00まで、多摩大学役員室にて、「高大接続アクティブ・ラーニング研究会」の創設に関わる会合が持たれました。既に多摩大学のHP上「2017 News Release」に大きく写真入りで掲載して頂いておりますが、本研究会は「アクティブ・ラーニング技法の研究・開発を目的とし、教員の授業力・教育力・教員力や職員の専門性(アドミニストレーターの役割)の向上を図ると共に、高大連携により、学生や教育の実態をより客観的に把握し,教育改革を図る」ことを目的に、発足致しました。多摩大学から、久恒啓一副学長、杉田文章事業構想学科長、金美徳アクティブ・ラーニング支援センター長、多摩大目黒中高等学校から、松井晋作、山崎隆志、越前泰子各教諭、そして本校から出岡由宇、藤永万里子、鈴木寛之、金高護各教諭と私が出席致しました。本格的には4月からの活動となりますが、多摩大学と2つの中学高等学校との最新の教育改革を見据えながらの共同研究の行方に期待しております。

 翌1月31日(火)には、渋谷区神山にありますニュージーランド大使館にて、「2016年度ニュージーランド教育プログラム永年継続表彰式」が催され、全国4校の中に本校も選ばれましたので、私と中学3年学年主任の歌田教諭とで出席致しました。本校のニュージーランドへの教育旅行は、本校の中学1期生に該当する学年が1993年3月に出発して以来、この2月24日(金)に出発する中学3年生(30期生)に至るまでの24年間継続して実施しており、参加生徒数は延べで2800名ほどになります。この間しかし一件の事件・事故もなく実施できていること自体素晴らしいことで、表彰を受けた後での御礼の挨拶では、私の方からそのことを一番に強調させて頂きました。当日は、ステファン・ペイトン ニュージーランド大使始め、政府観光局の猪膝日本局長、ピット・美佐子教育担当官に加えて、ニュージーランド航空のペリエ・クロビス支社長、渡辺光哉アカウントマネージャーなど多数の関係者の歓迎を受け、恐悦至極に感じると共に、永年積み重ねてきた先輩諸氏の尽力の賜物と感謝した次第です。当日頂戴した表彰状と楯は校内の陳列棚に飾ってありますので、ご来校の折りにご覧頂ければと思います。また、当日とても良い出会いをさせて頂いた教育担当官のピット様には、ニュージーランドへの留学についても貴重はアドバイスを種々頂きましたので、今後詳細を詰めながら新年度に向けて検討を重ねたいと思っております。

 そして、2月1日(水)からの中学入試を迎えました。5日(日)までの全期間、寒さこそ尋常ではありませんでしたが、雨や雪に祟られることもなく、平穏に推移致しました。1日・3日・5日の午前は、国語・算数・理科・社会の4科或いは国語・算数の2科選択、1日・、2日の午後は2科のみの受験、そして2日の午前中は適性型入試のみの実施でした。それぞれに大勢の小学生に受験して頂いたことにまずは御礼申し上げますと共に、適性型入試には今年から実施した他校も多くあった中で、本校3年目にして106名という多くの受検生に挑戦して頂きました。本校の適性検査Ⅰ(作文型)Ⅱ(資料型)は、都立(一部神奈川県立含む)の中等教育学校の適性検査を意識しながら、その模擬テストのつもりで取り組んでもらえればということで、翌2月3日(金)の本番に備えて何かしらの参考になればという思いから、その日の夕方までにそれぞれの担当者が採点し、然るべきアドバイスを付記した答案をPDF等で受験生の自宅まで返送申し上げるという特典を付けております。毎年のことながら、受験して頂いた皆様で、都立等合格した方々からは、御礼のお電話等頂くことも多く、大変な作業ではありますが、その努力が報われたことへの安堵感は感じております。学校こそ異なりますが、やがてこの国の将来を担って頂く前途有望な若者の成長の一端を担わせて頂いたという自負だけは感じさせて頂いております。一方で、一般型・適性型問わず、残念ながら第1志望校への合格叶わず、本校への入学を決意して頂いた受験生も少なからずおられるかと思いますが、多くの中高一貫の私学の中から、本校をお選び頂いたことにまず感謝申し上げると共に、その選択が誤りではなかったということを、今後6年間にわたる学校生活の中で実感して頂くよう教職員一体となり、いつも学校説明会でも申し上げているように、大切なお子様をまさに「掌中の珠」としてお預かりし、確かな学力と豊かな人間性を育成すべく尽力していく所存でおりますので、安心してお任せ頂ければと存じます。2月12日(日)には中学入学準備会を開催致しますので、その席でもまた私の方からお話しさせて頂きますが、不易流行の教育を常に念頭に置き、私学としての最も根本的な建学の精神を堅持しながら、激動する社会状況に迅速かつ果敢に挑戦出来るような人材を、保護者の皆様ともどもに育成させて頂ければと願っております。

 さて、一方で、2月12日(日)には高校入試も実施致します。こちらは今年度30名ほどの募集ではありますが、現段階で41名の中学3年生が応募してくれております。本校では高入生と呼んでおり、毎年、人数こそ多くはありませんが、中学から上がってくる所謂内部生にとっても刺激的な存在となってくれており、今年もまた一人でも多くの人が入学して下さることを祈りながら2月第1報と致します。