第2学期始業式、大木トオル氏による講演開催        1階に多目的室新設、昇降口改修なる (2015,9,1)

 早くも秋雨前線に覆われて、今日は折角の始業式ながら、朝からぐずついた天候となり、生憎の新学期スタートとなりましたが、久しぶりに全校生徒が登校した校舎内外は活気に満ちあふれ、再び「笑顔と感動の学校生活」が始まりました。この夏もまた、サマーセミナー89講座の開講、各種部活動の練習、合宿、大会、更には文化祭の準備等各種の活動が切れ目なく続きましたが、お陰様で大きな事件、事故等もなく、皆元気に登校してくれました。8月中旬、大阪では、男女中学1年生のかけがえのない命が奪われるというおよそ想像を絶するような悲惨極まりのない事件が発生し、同年代のお子さんをお預かりしている学校として、とても人ごととは思えない日々が続きましたので、全員元気な笑顔を見せてくれたことに安堵し、胸撫で下ろしております。本日は防災の日であることもあり、始業式の後、音楽家であり、国際セラピードッグ協会理事長でもある大木トオル氏をお招きし、「被災犬のセラピードッグ~命あるものは幸せになる権利がある~」と題する講演会を催しましたので、そのご報告も兼ねて9月最初の校長日記をお届け致します。

 始業式の校長講話では、冒頭、上記の大阪寝屋川市で起きた中学1年生殺害事件に言及し、命の重さ、かけがえのなさに思いを馳せ、身の安全には充分注意するよう訴えながら、9/1防災の日ということもあり、大正12年9月1日の関東大震災、平成7年1月17日の阪神淡路大震災、そして平成23年3月11日の東日本大震災に触れながら、「備えあれば憂いなし」という言葉の重みを噛みしめてもらいました。その「備え」とは単に防災ということに留まらず、「日々の学習による学力の備え」もまた重要とし、特に受験を半年後に控えた高3生には『徒然草』第98段で兼好が強調する「なんぞ只今の一念において直ちにすることの甚だ難き」を肝に命じて欲しいと訴えました。もちろん、これは高3生のみならず全学年共通のこととして、人間日々の営みの中で、何をするにしても、ついついあと延ばしにしがちのことが多いことへの警鐘であると受け止めて欲しいという思いからのものでした。最後に、2学期は9/12、13日の聖祭(文化祭)を皮切りに、高2生の修学旅行、中2生のイングリッシュキャンプ等、今年度からスタートする行事が多いこと、そして年末には合唱コンクールも予定されており、みんなの力量が試される主要行事が目白押しであることへの認識も深め大いに活躍して欲しいと訴えて結びと致しました。

しんみりじっくり語りかける大木先生

しんみりじっくり語りかける大木先生

 そして、10:30~12:10まで大木先生による講演会となりました。講堂の固定座席では全学年入りきれないことから、中央通路に折りたたみ椅子を並べて、やや窮屈ながら中1から高3まで一堂に会して、大木先生の講話に耳傾けました。始まる前は、全学年が窮屈な空間に入っていることもあり、相当なざわめきでしたが、大木先生のお話が始まるやいなや、波音が砂に吸い込まれるような静寂さに変わり、それが約90分続きました。それほどまでに中1から高3まで大木先生のお話に吸い込まれ、集中してお聞きすると共に、犬の殺処分のくだりでは、特に女子生徒の中からすすり泣きが漏れるほど悲しくも切ないお話で、私なども込み上げるものを禁じ得ませんでした。一方で、動物介護療法の具体例として、二人のご老人とチロリというセラピードッグとの関わりを紹介して頂きましたが、犬の力は人間に勝るという思いを強くすると共に、こんな奇跡的な動物介護療法が世の中にはあるのかという驚きを抱きました。このチロリと大木先生との出会いは全くの偶然で、千葉県の某市の生ゴミ置き場に捨てられていたチロリを先生が拾い出したのがセラピードッグの世界に入るきっかけであったとのこと、まさに先生とチロリとの邂逅こそチロリの命を救うと共に、先生の人生も変えたのだという思いがして、今回の講演の副題でもある「命あるものは幸せになる権利がある」という言葉の重さを実感致しました。

 最後に、本日同行して頂いた4頭のセラピードッグ(それぞれに重く暗い過去を背負っている犬たちでしたが)の、介助犬としての見事な振る舞いを披露して頂き、満場拍手喝采のうちに終了致しました。本日のお話は、防災の日にちなんだ、単なるセラピードッグの活躍をご披露頂くということに留まらず、日本の動物愛護の現状(日々たくさんの犬、猫たちが殺処分されていることも含めて)、医療現場の閉鎖性、老人介護や障害者介護の問題、年間3万人を超える自殺者の問題、いじめや差別などの問題を今なお抱える教育現場の問題等、日本人の生命観や文化・文明観など実に多岐にわたる重くも切実な問題提起を頂いた内容で、生徒諸君も溜息一つつけないような緊張と感動そして哀しみの連続であったかと推察しております。中高校生という最も多感で感受性の強いこの時期に、このような衝撃的なお話を聞く機会があり、或いは中には人生観も変わった人もいたかも知れません。大木先生は、一方で、37年前に渡米され、全米音楽界で唯一、東洋人ブルースシンガーとして全米ツアーを成功させ「ミスターイエローブルース」と賞賛されるビッグシンガーでもあられる方で、今回はそのブルースを聴けなかったことは個人的には残念なことでしたが、それはまた次回を期したいと思いますと言ってお別れ致しました。

車椅子を介助するセラピードッグ

車椅子を介助するセラピードッグ

福島での被災犬「日の丸」君(奥の柴犬)

福島での被災犬「日の丸」君(奥の柴犬)

 

 

 

 

 

 

 別件ですが、去る7月28日(火)付け校長日記で触れたとおり、生徒用玄関、昇降口から旧購買跡に連なる新教室、1階多目的室、通称Learning Squareが完成し、本日から使用可能となりました。最大で長机が横に3列、縦に9列、椅子の数が80脚入りますので、見た目かなり広いスペースとなっております。前面に電子黒板を設置、後背部壁全面は純白の大スクリーンとし、プロジェクターの投影はもとより、ちょっとした映画の上映も可能なしつらいと致しました。椅子はドイツ製で軽くて持ち運びに便利な上に頑丈そのもの、よほどのことでは割れない素材とのことで、多少やんちゃな中学生の扱いにも充分耐えられそうです。廊下側は全面透きガラスで解放感があり、ICT活用授業、アクティブ・ラーニング型授業等、多様な授業形態が可能な空間となり、今後の利活用が期待されます。これに連動して、生徒用下駄箱(全864箱)も全面更新致しました。木製で重量感ある落ち着いた色合いでシックな仕上がりとなっております。今後末永く大切に使用して欲しいと思っております。

新装となった昇降口とシューズボックス

新装なった昇降口とシューズボックス

新多目的室前景

新多目的室前景

 

 

 

 

 

 

廊下側全面透きガラス

廊下側全面透きガラス

 

 

 

 

 

 

 少し遡りますが、8月の土曜ミニ説明会は8月1日(土)に16組33名、8月29日(土)には11組24名の方々にご出席頂きました。2回ともとてもミニ説明会とは思えないくらい多くの方々にご出席いただいたことに感謝申し上げております。いずれも校長からは、不易流行の教育という観点から、不易なるものとして、本校の設置者である田村学園の建学の精神と本校設立時の教育目標をご紹介し、流行なるものとして、今年度からの3つの教育方針、並びに今年度の重点課題や新たに始まる学校行事等について説明させていただきました。その後、石飛教頭兼入試広報部長から、16年入試についての詳細な説明と、本校教育の特色等熱く語ってもらいました。全体の概要説明の後、校舎内の施設・設備等の見学をして頂き、終了後はスクールバスで最寄り駅までお送り致しました。29日頂いたアンケートでは、「本日は有難うございました。今回も先生方は熱く色々とお話下さいました。息子には聖ヶ丘が合っているのではないかと強く思いました。次回は息子と一緒に参加したいと思います」という過去に1回お出で頂いた保護者の方からの有り難いお言葉や、「細部まで説明して頂いてとてもよく分かりました。参加して良かったと思います。教室が思ったより広くとても好感が持てました。有難うございました」「詳しくご説明頂き有難うございました。体育館でダンスドリル部の活動が見られて良かったです。生徒達が笑顔で挨拶してくれたのが印象的でした」「ダンス部を見ることが出来て感動致しました。次回は普段の生徒の姿も見てみたいです(学校公開など)」「校舎見学の時の説明が楽しくもよく分かる内容で良かったです」など初回、或いは1回目位の方が多くいらっしゃる中に「説明が分かりやすくて楽しかった。先生達が面白い先生が多かった」というお声もあり、仲間内で誰のことかしらなどと終了後ささやき合っておりました。いずれにしても、説明会の度にこのような好意的なお言葉を頂き、やって良かったという印象を強くしております。土曜ミニ説明会は、今週末9月5日(土)にも予定しております。文化祭直前で校舎内外ごたごたしておりますが、生徒達の文化祭に寄せる情熱の一端をご覧頂くには良い機会かと思いますので、ご都合を付けてお出で頂ければと思います。なお、9/12、13の文化祭期間中にも、時間を区切りながらですがミニ説明会を実施致します。公開中の文化祭をご覧頂きながらで結構ですので、こちらにも是非お運び下さい。

 こうして今日から2学期が始まりましたが、生徒諸君には来週末に迫った文化祭(聖祭)に向けて大車輪で準備をしていくことと思います。「聖春爆発」というメインテーマのもと、聖っ子達の青春が校内各所で爆発するかと思いますので、是非お出で頂き、各種出し物を見て聞いて触れて味わって頂き、青春の息吹を感じ取って頂ければ幸いです。

イーブニング説明会終了、そして夏季休暇も終わる (2015,8,28)

 7月末から8月の7日まで8日間連続の猛暑日が続き、新記録となりましたが、8日の立秋を境に気温もやや下がり、その分天候も安定せず推移し、ついに25日以降は台風の影響もあり、一気に気温低下、涼しさを通り越して26日などは寒いくらいになりました。不順な天候もあり、私などは7月末に引いた風邪の症状が一向に終息せず、未だにぐずぐずしており、不快な症状に閉口しておりますが、皆様方にはお変わりございませんか?体調不良もあり、この校長日記もしばしお休みとさせていただいているうちに、もう新学期がすぐそこまで迫っております。「真夏の夜の夢」ならぬ真夏の夜の多摩聖をご体験頂くべく催しましたイーブニング説明会が無事終了致しましたので、そのご報告も兼ねて8月最初にして最後の校長日記をお届け致します。

 少し遡りますが、前回7月28日(火)以来の出来事についてご報告申し上げます。既に本校HP上の「聖ヶ丘ニュース」でもご紹介申し上げておりますが、本校サマーセミナーで初めて実施したエンパワーメントプログラムは、高校1,2年生中心に44名の参加があり、当初の目的をほぼ100%達成することができました。終了後のアンケートでは、今回のプログラムについて「非常に満足」が33名、「満足」が10名(1名のみ部活の遠征で最終日欠席)という結果となり、ネイティブの派遣講師との様々な活動については、「非常に刺激になった」が40名に達し、このプログラムの彼らに及ぼした影響は測り知れないものがあったことを窺わせました。前回も触れたようにこの研修場所自体「NO SHY ZONE」であることをファシリテーターが強調していたこともあり、参加した生徒自身「シャイでなくなった、ポジティブになった」とか「シャイな性格が少しだけ社交的になった」「積極的に発言できるようになった」「自分の発言に自信が持てるようになった」「前向き思考になった」「発表するのが楽しくなった。友人とも英語で話すことができ、より人間関係が深まったと感じた」など寄せられたコメントのほとんどは、単に英語に関する興味関心を高め、その学習意欲を喚起するということに留まらず、彼らの性格や日常的な行動などにまで影響を及ぼすという相乗効果もあり、大変有意義なプログラムになりました。これに参加した生徒諸君が、今後の学習活動全般にわたり、単に英語の授業のみならず、各教科におけるアクティブ・ラーニング型授業において、いわば教室の核として積極的に活動してくれることを期待したいと思います。このプログラム自体、もとより初めてのこととて反省すべき点もありますが、それらを踏まえながらまた来年度以降も継続できればと考えております。

エンパワーメントでのグループ発表①

エンパワーメントでのグループ発表①

エンパワーメントでのグループ発表②

エンパワーメントでのグループ発表②

 

 サマーセミナーは、その後第4期、5期と8月22日(土)まで続きましたが、後半は専ら座学で、高校3年生中心受験対策講座となりました。猛暑の中、それこそ「盆も正月もない」気構えで学習に取り組んでいた姿を見るにつけ、来春の結果に繋がることを祈らざるを得ませんでした。

 夏期休暇中の部活動の結果については、HP上の「聖ヶ丘ニュース」でも紹介しておりますが、「まんが甲子園」に出場した漫画イラスト研究部は、8月1日(土)の高知での本選に臨み、「ウェアラブル」というテーマで5時間半描ききって30校中見事15校に選出され、2日の決勝戦に進出、「スター」というテーマで挑戦するも、残念ながら入賞には至りませんでした。参加した4名の生徒諸君の健闘を称えると共に、来年の活躍を期待したいと思います。一方、7月31日(金)~8月1日(土)、東京体育館で開催された全国高等学校ダンスドリル選手権大会に出場したダンスドリル部ですが、POM部門SMALL編成部門で2位となりました。2年連続優勝し、アメリカ大会にも出場してきただけに、部員の悔しさは想像するに余りあるものがありますが、全国で2位というのは素晴らしい結果であったと誇らしく思っております。この悔しさをバネに来年また大いに活躍してくれるものと確信しております。

 そして、8月11日(火)、府中の森芸術劇場ウィーンホールで開催された、東京都吹奏楽コンクール部門別大会で、高校・BⅡ組に出場した吹奏楽部は見事金賞に輝きました。8月12日付け朝日新聞にも掲載されておりましたが、同部門参加39校中の12校に選ばれました。少ない人数ながら澄みきった音色と冴えた響きで聴衆を魅了して見事栄冠を勝ち取りました。ただ残念ながら上位の大会(東日本学校吹奏楽大会)に進出できるのはそのうちの3校のみということで、北海道行きの切符を手にすることは叶いませんでした。こちらもまた来年を期したいと思います。

 年に1回開催のイーブニング説明会は27日(木)の18:30スタート、日頃お仕事の関係等でご来校頂けない保護者の方々、本校の入試に向けて本格的な勉強が始まった受験生を対象に、本校の教育内容や立地する環境をご理解頂くと共に、入試に向けての具体的な対策等中学・高校それぞれの入試について、各教科担当者より概要を説明させて頂くという趣旨で開催致しました。準備の都合等から先着50名と限定させて頂きましたので、ほぼぴったりの47組104名の方々にお集まり頂きました。多摩丘陵の最高地点に立地し、新東京百景に指定されている学校から、本来ならば、晴れ渡った夏空の彼方、夕焼けに染まる富士の景観を眺めながら優雅に夕食を召し上がって頂き、私どもの説明をお聞き頂く予定でしたが、当日は生憎快晴とは行かず、肝心の富士山は雲の彼方に想像して頂くことになりました。

 全体会の冒頭で、去る8月11日(火)の東京都吹奏楽コンクールで見事金賞の栄冠に輝いた吹奏楽部員による歓迎の意を込めた演奏が催されました。曲目は「勇気100%」で、生徒諸君から受験生へのエールを送るという心憎い演出でした。少人数ながら力強く響きわたる音色に大きな勇気を感じ取って頂いたからでしょうか、終了後大きな拍手を頂き部員達も喜んでおりました。その後、短時間ではありましたが、私の方から挨拶を兼ねて本校教育の特色、取り分け今年度特に重点を置いて実施している3つの方針、それを具現化する教育手法としての能動的学習、いわゆるアクティブ・ラーニングの更なる実践や、英語教育の充実・深化、更には改革初年度の学校行事等について説明させて頂きました。続いて、卒業生からのメッセージとして、第24期卒業生の林綾子、25期の岡本菜々、同じく飯田有紀さんの3人による「聖ヶ丘の魅力」と題しての学習面や部活動での充実した6年間をこれまた短時間ながら熱く語ってもらいました。最後に、石飛教頭兼入試広報部長から2016年入試概要を中学・高校合わせて説明すると共に、ここ聖ヶ丘で笑顔と感動の学校生活を送るために、今少しだけ無理しよう!そして新しい自分に出会いましょう!と投げかけて全体会を終了し、第2部の会場に移動して頂きました。

吹奏楽部による「勇気100%」演奏

吹奏楽部による「勇気100%」演奏

全体会での校長挨拶

全体会での校長挨拶

 

テーマ別説明会 高校会場

テーマ別説明会 高校会場

 全体会の後は、テーマ別ミニ説明会並びに相談会と銘打って、中学入試のうち、国語・算数・理科・社会の4教科は4会場に分かれ各15分ずつ4Round、適性型は1会場2Roundで各30分の説明、高校の方も、1会場2Roundで、国語・数学・英語合わせて30分、それぞれの入試担当者により、短時間ではありましたが、具体的な出題傾向も含めて対策を説明させて頂きました。どの教室も受験生並びに保護者の方々共々に熱心に耳傾けて下さり、全員合格を願うばかりでした。お帰りは19:40発を皮切りに、20:30最終発までスクールバスにて最寄り駅までお送りし、無事終了となりました。幾分涼しくなったとはいえ、蒸し暑さがぶり返す中お出で頂いたことに感謝申し上げております。

 終了後頂いたアンケートでは、「吹奏楽部の演奏で出迎えて下さり、嬉しく思いました。先生のお話・卒業生のお話から学校全体で仲が良く、とても充実した学校生活の様子が伝わってきました。本日は有難うございました」という吹奏楽部へのねぎらいのお言葉から始まり、「遅い時間にも拘わらず、教職員の方々や生徒さんが出迎えて下さり、伺う度にとても気持ちの良い学校だと感じております。卒業生がお話しされておりましたが、本当に学校が大好きで卒業されたことが伝わってきました。子どもの数年後の姿を思い浮かべるのにも、卒業生の姿を見せて頂くのはとても良い機会となりました。有難うございました」「卒業生のお話は愛校心が感じられました。折角なので現在在籍されている大学もご紹介頂きたかったです。また、今回は全員女子でしたので男子卒業生のお話も窺いたかったです」と、壇上に上がって説明してくれた卒業生への感想も多く寄せて頂きました。今回も初めてお出で頂いた方が半数以上いらっしゃり、その方々からも、「今回初めて説明会に参加しました。とても分かりやすく説明して頂き、勉強の今後の方向が見えました。部活のお話もOGの方から直接聞くことができ、良かったです。合格できるよう受験勉強頑張ります」とか「理科に力を入れている点にもとても興味を持ちました。入試問題の解説がとてもよく分かりました」「先生と生徒の方がたくさん出迎えて下さり、学校生活の楽しそうな雰囲気が伝わって参りました。OGの方のお話も興味深かったです」など、嬉しいお言葉をたくさんお寄せ頂きました。いつもながらお出で頂いた方々の優しく思いやりの溢れるお言葉に接し、感謝申し上げると共に、こういう方々と6年或いは3年間同じ時間が共有出来たらさぞかし有り難いことであろうと切に感じる次第です。

 別件ですが、8/27、8/28の両日、高3生を除く全校生徒の登校日とし、各クラスで聖祭に向けての準備状況の確認や2学期に向けての心構え等に当ててもらうと共に、夏期休暇中の宿題が滞っている生徒対象のサポート講座も開催致しました。本校卒業生が現役生のために態々出校し、指導してくれるもので、毎年この時期に開催しておりますが、宿題の進捗状況がはかばかしかったのでしょうか、参加している生徒は予想外に少なく、大学の101大教室内はがらんとしていて、付き添って指導してくれるOB・OGもやや手持ちぶさた気味であったようです。参加している生徒の多くは、数学や英語の宿題中心に最後の追い込みを必死になってやっており、その姿には微笑ましいものがありました。

夏季休暇宿題対策サポート講座①

夏季休暇宿題対策サポート講座①

夏季休暇宿題対策サポート講座②

夏季休暇宿題対策サポート講座②

サマーセミナー、エンパワーメントプログラム始まる (2015,7,28)

 連日の猛暑、群馬県下で38°C   を超える気温が続いているとか、うだるような暑さの中、本校ではサマーセミナーが順調に進められており、既に1期終了、2期も本日をもって最終日、明日から3期に入ります。合間を縫うようにして、本校で初めて開催するエンパワーメントプログラムも昨日から始まり、31日までの5日間、多彩なプログラムで展開されますので、そのご報告を兼ねて7月第4報をお届け致します。

 サマーセミナー第1期は、7/22~7/24までの3日間、中1から高3まで40講座開講、重複受講者含めて885名の受講者有り、夏期休暇中とはいえ、通常の校内と変わらぬ賑わいでした。私も、高1の古典文法(「古文読解に役立つ古典文法」)の導入を中心に28名の生徒諸君対象に講義致しました。自ら希望して受講してきた生徒であることと、校長が授業をするという物珍しさもあったでしょうか、90分授業の3講座でしたが、皆真剣な眼差しで熱心に聞いてくれたことにまずはホッとしております。授業の度に最後に提出してもらったリフレクションカードを見ても、この講座が今後の彼らの古典学習に少なからぬ影響を与え得たことが感じられ、責任の一端を果たし得たかと安堵しております。最後の授業でこの講座がずばり有意義であったかどうか振り返ってもらったところ、「とても有意義、助動詞を用いて古文を読むことが余りなかったので、慣れていなくて識別に時間がかかってしまった」とか「校長がやると聞いて少し心配だったが、いざ受けてみると分かりやすく面白かった」「自分の家にいてはやらない勉強が学べてよかった」「有意義でした。でもいつもの授業よりも難しかったです」「有意義であった。その理由は、授業でやってないところを覚えられたし、逆に授業で分からなかったところは、なるほどなあ、と理解できた」「簡単のことからレベルの高いことまで教えてくれたので古文が苦手でも理解しやすかった」など、校長にかなり気を遣ってくれたのか好意的な感想が多かったものの、中には「難しくて自分には合っていなかった」「少し難しかったです」と率直な意見を書いてくれた生徒もあり、次回もしやるとしたらもう一ひねり工夫が必要かと反省させられました。一方で、「校長先生の話はどれもためになりました。これからも続けて欲しいです」とか「自分の苦手な助動詞が沢山出来たので良かった。校長先生が教える講座なんてないのですごくいい時間になった」「昔、話していた言葉について、沢山のことが学べて楽しかったです。3日間とても短い間でしたが有難うございました。また機会がありましたら是非教えて下さい!」などという思いやり溢れる言葉を連ねてくれた生徒もあり、改めて本校生の優しさ、気遣いの温かさに触れ得たような気がして、こちらまで心豊かな気分にさせてもらいました。私自身と言えば、授業開始前から生憎きつい気管支炎に悩まされ、時折咳き込む場面もありましたが、久しぶりに授業を担当させてもらい心身共にリフレッシュしたように思います。教師にとっては授業というのは何ものにも替え難いものであることを再認識致しました。

 セミナー2期は、25日(土)から始まりましたが、中学生中心に社会科と体育科で校外学習に出かけておりますので、校内では高校生のみ対象の13講座(170名参加)に英語科担当のエンパワーメントプログラム(約50名の参加)を展開しております。社会科の校外宿泊研修は、京都、比叡山、琵琶湖を巡るコースと、北陸新幹線開業に合わせるかのように計画した古都金沢、合掌造りの五箇山、黒部アルペンルートを巡るコースに分かれての調査実習、体育科によるキャンプ実習は、神奈川県相模原市緑区(かつての津久井郡)のキャンプ場で、豊かな自然に触れながら、共同生活を通して自炊や班行動の重要性を学ぶことを目的に出かけております。中1~中3まで100名を超す生徒諸君が参加し、本物に触れて本質に迫る教育を実践してくれているはずです。校内では、主要教科中心に基礎力の充実と大学受験を視野にした講習が中心となっております。

 エンパワーメントプログラムは、高1~高3まで、英語によるコミュニケーション能力を高めると共に、英語力の強化とグローバルな視野を広めることを目的に、仲介業者の紹介によるUCLAの学生さんを中心に、東大に留学中の学生さん合わせて10名の講師をお迎えし、少人数のグループに分かれて、朝の9時から16時まで、5タームに分けて1日中すべて英語でコミュニケーションを取り合うと共に、現代的課題について講師の学生さんと議論を深め合うことにより、自らの考えを深め、最終的にはまとまった主張を英語で発表するというところまで漕ぎ着けます。この期間、この空間はすべて「NO SHY ZONE」であることをファシリテーターが強調していたように、ともすれば引っ込み思案の本校生が、大きな声で積極的に恥ずかしがらず、発言することが求められております。短期間ではありますが、ここに参加した生徒諸君の、この経験が2学期以降の通常授業におけるアクティブ・ラーニングに活かされることも期待しております。

開会式で一言挨拶

開会式で一言挨拶

ファシリテータ挨拶

ファシリテータ挨拶

 

小グループに分かれて自己紹介

小グループに分かれて自己紹介

4人に1人のUCLAの学生講師

4人に1人のUCLAの学生講師

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この後、31日まで3期のセミナーを実施、8月に入ると、部活動の合宿が始まりますので、セミナーは一旦停止、4期を8/11(火)~8/13(木)に開催、5期を8/18(火)~8/22(土)に開催致しますが、こちらはいずれも高3対象の受験に特化した講座となっております。

 一方、校内では夏期休暇中の完成を目指して、昇降口から旧購買跡に連なる新教室(ICT中心の多目的室)の改修工事に入っております。2学期には久しぶりに新教室が出来ますので、アクティブ・ラーニング中心の授業展開にも大いに活用されることと思います。合わせて在校生の下足箱も全面更新致します。新装なった聖ヶ丘を今後の文化祭(聖祭)(9/12~9/13開催)や、学校説明会等にお出で頂き、ご覧頂きたいと思います。

 この校長日記もここでしばしお休みと致します。8月中旬以降再開する予定ですので、またご覧頂ければ幸いです。

第1学期終業式、サマーセミナー始まる (2015,7,22)

 今朝は朝から夏空らしくすっきりと晴れ上がり、真っ青な空の彼方に、この時期にしては珍しく、夏の富士山がくっきり姿を現しておりましたので、本校5階の廊下から連写してしまいました。澄みきった青空と眼下に広がる多摩ニュータウンの白い建物、それを取り巻く濃緑の並木群とのコントラストも絵になるものがありました。7月19日(日)、気象庁より、関東甲信地区の梅雨が明けたと見られるという発表がありましたが、それ以降の猛暑は毎日ニュースになるくらいの厳しさ、まだ本当の意味でのからっとした夏空になっていないようにも感じられましたが、暑いながらも漸くすっきりとした夏模様になってきました。6月8日(月)の梅雨入りの発表から実質43日間に及ぶ今年の梅雨でしたが、終わってみれば、ここ聖ヶ丘界隈では休校措置を取るようなこともなく、比較的平穏であったことに感謝しております。一般の公立学校では17日が終業式であったようですが、本校では昨日が終業式、そして今日から全校一斉にサマーセミナーが始まりましたので、そのご報告を兼ねて7月第3報をお届け致します。

多摩ニュータウン越しに見た今朝の富士山

多摩ニュータウン越しに見た今朝の富士山

夏空にくっきり映える富士山

夏空にくっきり映える富士山

 

 

 

 

 

 まず、学校説明会関係では、2週連続の土曜ミニ説明会を7月18日(土)14時から、大学のT-Stydioをお借りして開催致しました。T-Stydioは1階にセブンイレブンが入り、何かと重宝している建物ですが、2階は多目的室になっており、まだ出来て2年目ということもあり、皆様をお迎えするに相応しい環境でした。ミニとはいえ、前日に公立小学校が終わっていることもあったでしょうか、11組20名という多くの受験生並びにその保護者の皆様にご来校頂きました。いつものように、私の方から学校の概要並びに本校の教育の特色、今年度の重点事項等の説明のあと、石飛教頭兼入試広報部長から、15年度入試の総括と16年度入試の日程や募集人員の若干の変更、更には傾向と対策等と合わせて、私の話を補完する形で本校の教育で育成する人間像にまで踏み込んだ説明をさせて頂きました。その後、校舎に移動して、施設・設備等の見学をして頂き解散となりましたが、今回もまた頂いたアンケートでは、「とても落ち着いた学校で、内容的にも充実していて大変良かったです。特に、先生方に楽しくお話し頂いて、とても親しみ感があり、アットホームな感じでした。是非子どもにも次回は出席させて、学校の雰囲気も感じて欲しいと思います。親的には是非通わせたいと感じました。」とか「今日の説明会に参加して、この学校の部活や授業について分かりやすかったです。生徒は挨拶が良くできていて明るくて良かったです。」「学校の様子がよく分かりました。若干家から距離はありますが、積極的に検討したいと思います。」「先生の教育に対する一生懸命さが伝わってきました。非常に筋の通った理念と施策に共感できるところが多かったです。(特にフォロアーシップ等)ミニ説明会とはいえ、充実した内容でした。」という有り難いお声の一方で、「学校の雰囲気がとても良く、先生方もとても感じが良く好印象を持ちました。ただ、学習内容の詳細、カリキュラムの説明がもっと聞きたかったです。また、勉強をしっかりするよう引っ張って頂ける印象があまりなく、楽しくは出来そうですが、物足りなく感じました。」というご指摘も頂き、勉強面でのご説明に不足感を抱かれたようですので、今後の説明の参考にさせて頂こうと肝に銘じております。

 同じ土曜日には、高校3年生の保護者を対象にした第3回目の進路ミニ説明会も同時刻に開催致しましたが、40名を超す皆様にお集まり頂いたとのことで、いよいよ夏休み、受験生の保護者として、子どもとどのように向き合い、叱咤激励するか等について説明させて頂きました。

 さらにこの日は、高校1年生によるボランティア活動が、聖の郷(老人健康施設)と都立多摩桜の丘学園(特別支援学校)とで行われました。聖の郷に10名、桜の丘学園には15名の生徒が出向き、交流を深めて来ました。「敬愛奉仕」の教育目標に添う活動として、地域社会の貢献に尽力しております。

 2連休を挟み、昨日が終業式、高校、中学の順に講堂にて行いましたが、私の方からは、今年の聖祭(9/12(土)~9/13(日)開催)のメインテーマが「聖春爆発」であることから、「聖春爆発の夏へ!」「勝負の夏休み始まる!」と題して、高校生、特に高3生には、昔から夏を制する者は受験を制する、と言われているように、この夏は受験に向けて自らの限界に挑戦するつもりで頑張れ、と激励すると共に、学期末行った生徒による先生方の授業評価並びに自己評価、更には自由記述の内容に触れて、率直な評価並びに意見を寄せてくれた事への御礼の気持ちを伝えました。彼らの自己評価は今年から記述式に致しましたが、実によく自らを冷静に振り返り、1学期の反省と共に夏休み及び2学期に向けての決意表明には頼もしいものが多々あり、象徴的な言葉をパワーポイントに抜き出して紹介し、コメントを付けました。一例ですが、「過去5年間の授業態度に鑑み、今ものすごく集中して取り組んでいる(高3)」とか「授業中の集中力を高め、学力向上を目指すことにより、自信を確信に変える(高3))」「高校生になり、授業のスピードが速くてついていくのが大変だった。後半はかなり授業に集中できた。2学期は予習を頑張りたい(高1)」「高2になって周りのみんなが高1の時より勉強し始めたので、自分も焦り、休み時間も授業の復習に利用している.自宅でも勉強の習慣がつき、以前よりも机に向かう時間が増えた。もう少し2学期は効率の良い勉強を心がけ、テスト前焦らないようにする(高2)」などが高校生ですが、中学生も「2学期、小学校のたるみを捨てて、中学生として恥ずかしくない授業態度で予習、復習をしっかり頑張りたい(中1)」「グループになっての話し合いで余り話せなかったので、2学期もっと発言できるようにしたい(中3)」など、アクティブ・ラーニングの成果も徐々に出ているようで、授業に臨む姿勢も前向きな感想が多く、微笑ましく思いました。

 校長或いは学校に対する意見・要望も沢山ありましたので、施設・設備面、スクールバスの件、学校行事の件、学校生活の件など幾つかの項目に分けて紹介し、出来るものはすぐにやりたいが、物理的、経済的に出来ないものは出来ないことを理解して欲しいと訴えました。総じて物わかりの良い子ども達が圧倒的に多くて、こと分けて説明すればよく理解してくれますので有り難く思っております。こんなところにも「礼儀正しく、純粋で爽やか、品が良く明るく伸びやかな生徒気質」が窺われて好ましく思いました。最後に「努力、努力、ひたすら努力、努力は嘘をつかない」と結び、終業式を終わりました。

 式の終了後、多摩中央警察署の亀谷警部補より、5分ほど、交通安全講話をして頂きました。過日中学1年生対象に行った自転車に関する交通法規が変更になった旨のお話が中心でしたが、毎日自転車登校の生徒もいることから、皆熱心に耳傾けておりました。

 そして今日から全校一斉にサマーセミナーが始まりました。今年は校内・校外合わせて89講座(中学生のみ対象35講座)を開講、授業の弱点補強、発展講習のほか、それぞれの興味・関心・好奇心の赴くまま、多様な選択をしておりますが、私も校長として初めて高1の古典「古文読解に役立つ古典文法」というタイトルで講座を担当、本日スタート致しました。28名の選択者がおり、皆まだ一様に古典文法を苦手としており、一生懸命課題に取り組み、解説を聞く姿は新鮮で好ましいものがありました。生徒のリフレクションカードにも、「初めての校長先生の授業で新鮮だった。」とコメントした生徒もいて、早くもやって良かったの思いを強くしております。

 サマーセミナーは、7月一杯全校体制で続き、8月は中旬、下旬と主として高校生対象の受験にかなり特化した講座が中心となります。一方で、7月27日(月)~31日(金)までエンパワーメントプログラムという課題解決型の英語力強化を目的にしたサマーセミナーを初めて実施致しますが、こちらの講師はすべてアメリカのカリフォルニア大学(UCLA中心)の学生7名(すべて女子学生)となっており、英会話を通じてのアクティブ・ラーニングを実施すると共に、日米の文化交流も活発になされるであろうと期待しております。

人形劇『三国志』鑑賞、笑顔と感動の共有 (2015,7,14)

 先週末11日(土)から、まるで梅雨明けを思わせるような暑さとなり、昨日など私の住む八王子では37.4度という記録的猛暑に襲われましたが、フェーン現象の影響とかで日本海側、特に我が故郷に近い新潟県上越市等では38度を優に超す熱暑になったとのこと、列島は一気に夏模様の感を強くしております。一方で、太平洋上には台風11号が虎視眈々と日本列島を窺っているとのことで、今週木曜日以降また天気がくずれそうとか、安定しない空模様が続きますが、学校の方は、期末考査も終わり、特別時間割での授業に入り、昨日、全校での芸術鑑賞会を、パルテノン多摩をお借りして開催致しました。その模様をご紹介しながら7月第2報をお届け致します。

 前回ご紹介しましたが、学校説明会関係では、7月11日(土)14時から土曜ミニ説明会を開催致しました。ミニとはいえ、8組18名の受験生並びにその保護者の皆様にご来校頂き、例によって、私の方から学校の概要並びに教育の特色、今年度の重点事項等の説明のあと、暑い中ではありました、期末考査直後で部活動に燃える中高校生の姿をご覧頂くと共に、校舎内外の見学をして頂きました。取り分け、グランドで躍動する高校野球部、中学野球部、サッカー部、テニス部等の生徒の姿は夏の陽光に照らされ眩しいくらいでした。高校野球部は13日の初戦を控え、私も激励した直後ということもあったでしょうか、いつもよりなお一層きびきびとした動きが印象的でした。

 見学終了後は、石飛教頭兼入試広報部長から、15年度入試の総括と16年度入試の日程や募集人員の若干の変更、更には傾向と対策等と合わせて、私の話を補完する形で本校の教育で育成する人間像にまで踏み込んだ説明を致しました。その結果として、頂いたアンケートの中に、「リーダーシップと共にフォロワーシップを育てていく教育に好感が持てました」というお声があり、早速ご理解頂いたことに感謝しております。アンケートではその他に、「先生と生徒さん達との関係がとても近いと思いました。風通しの良い雰囲気で、とても魅力を感じました。説明でも触れていましたが、プールのある学校が少ないので、室内の温水プールがあるということで、水泳をずっと続けていた娘の目が輝いていました。愛情が感じられる学校でした」とか「ミニ説明会だと、とても話が分かりやすく、非常に良かったです。職員の方々の距離も近く、親近感があります。参加して良かったです」という有り難いお声も寄せられ、このミニ説明会もしっかり継続していかねばと実感させて頂きました。

 翌12日(日)には、国分寺にある東京経済大学を会場にして、東京西地区私立中高進学相談会が開催され、本校もブースを設けて参加致しました。この日も朝から真夏の太陽が照りつける暑い日となりましたが、本校ブースにも多くの皆様にお出で頂き感謝しております。この相談会は、私立高校の受験を希望する中学3年生の相談が圧倒的に多くて、私が担当した午前中の2時間余りでも、多くの中学3年生(中には2年生の保護者も)にお出で頂きました。偶々来年度本校で募集する高1生は30名となっており、例年の「若干名募集」に比べて門戸が広くなります、ラッキーな巡り合わせですね、と強調し、本校の特色について説明させて頂きました。ここにお出で頂いた方々の中にも、本校のことを余りご存じ頂いてない方が多く、もっともっと知名度を高めていく必要性を実感致しました。

 そして13日(月)、第23回芸術鑑賞会を、多摩センターにあるパルテノン多摩を借り切って開催致しました。この行事は1991(平成3)年に第1回を同じパルテノン多摩を会場として開催して以来ほぼ毎年実施されている本校の伝統行事となっております。中1から高3まで、毎年違う分野の芸術・芸能を鑑賞することによって、情操教育の一助とすると共に、本物に触れることによって笑顔と感動を共有することを目的としておりますが、今年は劇団影法師による精巧大型人形劇『三国志総集編』を鑑賞致しました。私も初めての体験でしたが、当初の予想を遙かに超える人形劇で、その精巧な人形の動きに魅了され、途中から人形というよりも実際の人間が演じているような錯覚にとらわれておりました。言うまでもなく『三国志』は西暦200年代のわずか50余年の中国史ではありますが、そこに登場する有能にして勇猛果敢な多彩な人物像、史実をもとに放たれた言葉、所謂、故事成語は1800年の時を超えて現代に生きる我々の人生の指針にもなっているものが多く、今回の鑑賞を通じて改めて実感させられました。劇の最終局面でのクライマックス「泣いて馬謖を斬る」辺りでは込み上げる涙を禁じ得ませんでした。進行役の劇団影法師の長澤晃氏の語りはまさに芸術的、漢文を習っている高校生はもとより、未熟な漢字力でしかない中学1年生でも充分に感動出来たものと思います。彼らの書く感想文を楽しみにしております。

上演後のカーテンコールに人形の勢揃い

上演後のカーテンコールに人形の勢揃い

手を挙げて挨拶しながら場内を巡る人形達

手を挙げて挨拶しながら場内を巡る人形達

 

 

 

 

 

 

 この13日には、何と本校高校野球部が日大二高との初戦を戦う日と時間までバッティングしてしまいました。芸術鑑賞会は1年前には日程が決まっており、高校野球の初陣がよもや日時まで重なるとは、と、世の中の不条理、理不尽さを恨んでしまいましたが、後の祭り、朝方こそ吹奏楽部とダンスドリル部員による壮行激励の応援をしたものの、学校を上げての応援態勢は取れずじまい、残念ながら8対0、7回コールド負けを喫してしまいました。選手諸君の健闘をねぎらうと共に、秋以降の活躍を願っております。野球部後援会始め多くの保護者の皆様方の応援に感謝申し上げております。

 今週は、期末考査後の特別時間割を組み、テストの返却とその解説、さらには夏期休暇中の学習に向けての諸注意、その合間に中1,2年生は体育の授業の一環として武道、合気道講習を都合3日間にわたり受講致します。この合気道講習は、財団法人合気会支部合気道多摩合気会理事長藤野弘雅師範他4~5名の講師の皆様の指導の下、熱暑の体育館内での講習ですが、皆元気溌剌、中2は2年目で少し慣れてきているものの、中1はほぼ全員初めての体験ということもあり、大きな声を上げてはしゃぎながら明るく楽しく取り組んでおります。壇上には合気道の開祖植芝盛平先生の写真を掲げ、合気の神髄は和合の精神であること、合気道では、敵を倒すための技を鍛錬するのではなく、自分自身の気を稽古によって練り、自己の心身鍛練を目標とすることなどについても説明を受け、我が国固有の文化でもある武道についての認識を深めさせて頂きました。

壇上の植芝開祖の見守る中、講師の模範演技

壇上の植芝開祖の見守る中、講師の模範演技

基本に忠実に、練習に取り組む

基本に忠実に、練習に取り組む

 

 

 

 

 

 今後の学校説明会の予定ですが、今週末18日(土)には、ミニ説明会を開催致します。こちらは予約制となっておりますので、電話またはネット上でお申し込み下さい。その後夏期休暇中も8月1日、8月29日と実施致しますので、ご予約の上お出かけ下さい。また、その間、既にネット上での予約受付をしておりますが、8月27日(木)には夕方18:30開会のイーブニング説明会を開催致します。真夏の夕刻、新東京百景に指定されている眺望をお楽しみ頂きながらの説明会、趣向を凝らしたものとすべく企画を練っておりますので是非一度お出かけ下さい。

一学期期末考査始まる、アフタヌーン説明会終了 (2015,7,6)

20150706kouchoublog01 聖ヶ丘界隈の住宅のあちこちの垣根には早くもノウゼンカズラの橙色や赤色の大きな花が咲き出しておりますが、この花は本来真夏の灼熱の太陽に強い花というイメージが強く、梅雨空にはまだ早いぞとつい声かけてみたくなります。一方で、夏花の象徴とも言うべきサルスベリも、野猿街道沿いで咲き出しており、夏の花もこの蒸し暑さでは、梅雨明けを待ちきれないのかも知れませんが、本格的な夏の到来を前に、学校では1学期の期末考査が今日から始まりました。生徒諸君には、これから4日間、1学期の集大成とも言うべき試験に臨むこととなりますが、私どもの方は大小の各種学校説明会もちょっと一段落、今週末11日(土)の土曜ミニ説明会、そして外部にはなりますが、12日(日)国分寺にある東京経済大学での東京西地区私立中高進学相談会まで中休みとなります。学校現場の良さは四季折々、このメリハリのあるところかとも思いながら7月第1報をお届け致します。

  先週は、まず6月30日(火)10:00から市進学院【中学入試】学校訪問会を開催、本校通学圏内の市進学院の教室にお子さんが通われている保護者の皆様12組13名の方にご出席頂きました。平日の午前中にも拘わらず、多くの方々にお見え頂き感謝申し上げております。この日お出で頂いたのは小学4~6年生のお母様方でしたが、皆様本校には初めてお出で頂いた方々で、まだまだ本校の名が広く世間に知れ渡っていないことを痛感させられました。説明会の方は、例によって私からの学校概要と今年度の教育活動における重点事項の説明、石飛教頭兼入試広報部長から今年度入試の総括と来年度中学入試に向けての説明並びに本校教育の特色等を、アクティブ・ラーニングの更なる実践や英語教育の充実・深化等に絞ってご説明申し上げました。終了後頂いたアンケートでは、「校長先生はじめ、先生方の雰囲気、生徒さんと先生の距離、生徒さんの明るく朗らかな感じがとても印象的でした。温かい雰囲気もあり、素敵な学校だと感じました。グローバル化を意識しすぎる学校も多い中、生徒が大事にされて心地よく学校に通える基盤の上にグローバル化も考えていらっしゃるのが嬉しく思いました。」とか「初めて来校しましたが明るい学校だという印象を受けました。詳しいご説明を有難うございました。」「実際の授業風景が見られたことはとても良かったです。子どもにも見せたかったです。雰囲気も良く伝わりました。説明も分かりやすくとても好感を持ちました。」「授業の見学もさせて頂き、先生方と生徒さん達の関係が近くてとても良い雰囲気だと思いました。」「生徒さんが伸び伸びして個性を大切にしてくれそうな校風に魅力を感じました。」等というお声に加えて、「先生がとても素敵で子ども達も爽やかで、とても良い学校でぜひご縁があればと思いました。」「学校全体とても明るく、生徒の皆さんの元気な様子を伺うことが出来ました。学校生活のイメージが湧きました。次回の訪問を楽しみにしています。」など次に繋がるお声も寄せられ、主催者として嬉しい限りでした。

 翌7月1日(水)には、5月21日(木)以来の第2回アフタヌーン説明会、こちらはアフタヌーンと称するように午後2時30分開会の説明会でしたが、15組24名という大勢の方々にお集まり頂きました。偶々当日は川崎市の市制施行記念日ということで、川崎市立小学校はお休みであったことから、小学生の姿も6名ほど見られ、最後の質問コーナーでは元気よく何人かの小学生から質問が幾つも出たのが印象的でした。この日も又、現高3に在籍中の保護者お一人を除き、初めて本校にお出で頂いた方々で、小規模校ならではの生徒一人ひとりをまさに「掌中の珠」のごとくきめ細かく大切に育てている光景を目の当たりにして頂きました。私の方から、本校の生徒像を「それぞれに礼儀正しく純粋で、爽やか、品が良く、明るく伸び伸びとした生徒像」とご紹介したことから、終了後頂いたアンケートでは、「廊下でお会いする生徒さんが、皆さん気持ちよく挨拶して下さり、校長先生が仰っていらしたことが実感できました。」とか「校舎見学で普段の生徒の様子が分かりました。先生方の熱心な指導がよく伝わり、とても良い説明会でした。」「子ども達の様子がとてもよく分かりました。元気で楽しそう、自然な感じで良かったです。」など、好意的なご感想をたくさんお寄せ頂きました。小さな説明会を繰り返しながら本校のことをもっともっと多くの方々に知って頂きたいと思いますので、今後とも是非直接お出で頂き、見て聞いて触れて頂きながらさらにご理解を深めて頂ければ幸いです。

 そして今日から全校一斉の期末考査、中1から高3まで日頃の勉強の成果を発揮すべく、皆真剣に取り組んでおり、校内は静まりかえっております。生徒も教員も緊張感を持って対応しておりますが、一方で、この何とも言えない静寂感を味わえるのも現場ならではのものとなっております。

前回に次いで部活動での活躍情報ですが、既に聖ヶ丘ニュースでもご紹介のように、6/27(土)6/28(日)、東京辰巳国際水泳場にて開催された東京都高等学校選手権水泳競技大会で、高3の前野寛太君が男子100m平泳ぎ、200m平泳ぎの2種目で入賞を果たし、7/24~26に行われる関東大会の出場権を獲得致しました。この関東大会は、「2015 君が創る近畿総体」と総称される高校総体の水泳競技で、8月17~20日に京都アクアリーナで行われるインターハイへの出場権のかかったレースとなります。前野君が無事インターハイ出場を果たされる事を祈りながら今後の彼の活躍を楽しみにしております。

「ザ・スクール」盛会裡に終了、各種イベント続く (2015,6,29)

 相変わらずむしむしした梅雨空が続いておりますが、皆様にはお変わりございませんか?本校では、先週もまた各種イベント続きで多忙な毎日でしたが、梅雨空に早くも夾竹桃が花開き、スロープ際には紅のみならず純白な花をつけた木々が混在し、仰ぎ見る度に心癒やされております。また、スロープ下の植え込みにはアベリア(花衝羽根空木)の花が満開となり、ほんのりとした芳香が辺り一面に漂っており、その上にはクチナシの花も満々開、こちらは強烈な香りで自己主張しております。先週も各種イベントが続きましたが、昨日(28日)、学校説明会の中では最大のイベントでもあります今年度の「ザ・スクール」が無事終了致しましたので、そのご報告を兼ねて6月第5報をお届け致します。

スロープ下、満開のアベリア

スロープ下、満開のアベリア

負けずに咲くくちなしの花

負けずに咲くくちなしの花

 

 

 

 

 

 

 順を追ってご報告致しますが、去る22日(月)には、生徒は自宅学習にして、全教員で授業研修を深めると共に、他校の文化・風土に触れたいという名目で、私どもの前任校である東京学芸大学附属高等学校のほかに、同小金井中学校、都立立川国際中等教育学校、工学院大学附属中学高等学校、桜丘中学高等学校の5校にそれぞれ7~8名ずつお邪魔して、授業参観をさせていただくと共に、担当の先生方との研究協議や双方の学校の情報交換等深めさせて頂き、大変有意義な機会を設けさせて頂きました。24日(水)の職員会議で、ほぼ全教員から訪問報告をしてもらいましたが、どの学校にお邪魔した教員も、それぞれに刺激的であった旨の感想が寄せられ、ホッと致しました。明日からの授業に必ずや良い方向で反映されるであろうことを確信致しました。訪問させて頂いた各学校の関係者の皆様にこの場を借りて改めて御礼申し上げます。

 

 翌23日(火)には、ena塾に通っておられる保護者への説明会を開催、10:30~12:00過ぎまで、例によって私どもから学校概要について、石飛教頭兼入試広報部長から今年度入試、特にenaに通っておられるお子さんには、適正型入試の学校を第1志望にしている人も多いことから、初めて導入した適正型入試の報告と来年度に向けての対策を含めた説明をさせていただいた後、校舎内をお回りいただき、中学1年生の授業を中心に参観していただきました。

挨拶後、学校からの記念品とともに

挨拶後、学校からの記念品とともに

 同日夕方18:30から、昨年8月、国際ロータリークラブ(東京多摩ロータリークラブ主管)のお世話でフランスから来日し、9月1日から本校に留学生として在籍していたユーグ・ジュリア・ヴィクトリアレベッカさんの送別会が催されました。多摩センター駅近くのココリア多摩内の「オークラレストラン」にて、多摩ロータリークラブ主催の例会を兼ねたものでしたが、多摩市の阿部裕行市長、清水哲也教育長などとともに私ども聖ヶ丘中学高等学校から7名も来賓として招かれ、ロータリークラブの小林誠治会長他会員の皆様からご懇篤なるおもてなしを受けました。ジュリア滞在中お世話になったホストファミリーのご家族も含め、ジュリア一人の送別会にかくも大勢の方々がご出席いただいたことに感激すると共に感謝の念強く厚く御礼申し上げます。ジュリアの学校での送別会は、帰国前日の27日(土)高校の臨時朝礼(中学は26日実施)で全校生徒に挨拶をしてもらい、放課後一番長く一緒の生活を共にした3年B組で盛大に行いました。8ヶ月という短い期間でしたが、ジュリアさん自身日本での生活で様々な体験をされると共に、本校生に与えた影響も大きく、中学高校全クラスと何らかの関わりを持ってもらったことから、よりグローバルな視野で物事を見る目が養われたことを確信しております。朝礼で紹介した拙い短歌2首ご紹介申し上げます。笑顔のとってもチャーミングな女性でした。

 *聖っ子 ジュリアと会ひて 温かき 心に触れて 永遠に忘れず

 *ああジュリア 君の笑顔は 万人の 心うるほし いともさやけし

 

 6月26日(金)、27日(土)、29日(月)と全校一斉の保護者による授業参観日としておりますが、26日の午後、5,6限を活用し、高1、2年生全員を対象にした大学模擬体験授業&説明会を、昭栄広報さんのお世話で開催致しました。秋10月6日に第2回を予定しておりますが、今回は9つの学問分野から9大学9名の先生方にお出で頂きました。具体的には、「生命科学」分野を東京大学 新領域創成科の山本和夫先生、「薬学」分野を東京薬科大学 医療衛生薬学科の袴田秀樹先生、「化学」分野を電気通信大学 共通教育部の加固昌廣先生、「法律・法学」分野を山梨大学 生命環境学部の稲田和也先生、「経営情報」分野を多摩大学 経営情報学部の出原至道先生、「国際」分野を文京学院大学 人間学部の小栗俊之先生、「文芸」分野を成城大学 文芸学部の岩佐光昭先生、「工業」分野を東京工科大学 工学部の新海 健先生、「都市生活」分野を東京都市大学 都市生活学部の永江総宜先生にそれぞれお願い致しました。各分野共に魅力的なテーマを掲げながらの先生方の熱い語りにすっかり魅了されたか、16~42名のグループ毎に熱心に耳傾けておりました。各大学の最先端の学問についてお話頂くことで、自らの興味・関心の赴くまま、知的好奇心を高めつつ新たな課題を発見し、多様な仲間達と調査・探究し合いながら、徐々に進路先を決定していくことになりますが、これも又1つのアクティブ・ラーニングと考えております。もとより現実的な問題としては、高1は次年度の文理選択の参考にすること、高2の場合は、受験に対応する科目選択を考える上での基礎的な知識や情報を学び、進路計画の立案に役立てていくことが直近の課題でもあります。

山本先生「インフルエンザと糖」の講義

山本先生「インフルエンザと糖」の講義

袴田先生「薬学で学ぶ化学分析の講義」

袴田先生「薬学で学ぶ化学分析」の講義

 

 

 

 

 

 

 

 6月27日(土)13:00から教育後援会教養委員会主催の健康講習会が「女性のための健康作り~若々しさと健康が家族の笑顔~」をテーマに開催されました。大学の112 教室をお借りして、多摩市立健康センターの保健師さんと健康運動指導士の方々のご指導を得て、お母様方の健康について細やかなご指導を頂いたようです。(「女性のための」と銘打って頂いていることから、私どもはご挨拶のみにて失礼致しました。)そこに本校の野井養護教諭と非常勤養護教諭の鈴木菜々さんにも特に骨密度の測定で応援させて頂き、大変有意義な講習会となったようです。

 

 そして昨日28日(日)今年度学校説明会中最大のイベントでもある「ザ・スクール」を開催致しました。9つの体験授業講座、17部活動体験合わせて146組、331名の方々にご参加頂き、盛会裡に終了させて頂きました。ご出席頂いた小学4、5、6年生並びにその保護者の皆様に厚く御礼申し上げます。

 当日は、前日までのぐずついた陽気から一転、朝から爽やかに晴れ上がり、各種体験活動も極めてスムースに展開することが出来ました。国語・社会・算数・理科・英語・音楽6教科で全9講座用意致しましたが、各講座とも定員の15名を超える小学生の出席で大いに盛り上がっておりました。中には、国語科の「視写」に挑戦する講座もあり、実際の入試問題に真剣な眼差しで挑戦する姿もありましたが、化学や物理、生物等の実験授業では、実験結果への意外さに驚きの歓声も上がり、笑顔と感動を実体験して頂いたようです。各教科趣向を凝らした内容になっており、35分間充分に堪能して頂けたのではないかと思います。

 授業体験の後は、体育系、文化系全17の部活動体験をして頂きました。日中やや暑いくらいの陽気になりましたので、グランドやテニスコートなどでの活動は、熱中症を心配するくらいでしたが、ご参加の小学生は存分に動き回っており、こちらも無事終了致しました。私も全部活動体験の様子を参観しましたが、大きな中学高校生に混じって、それに負けないくらい動き回っている小学生の可愛さには思わず微笑んでしまいました。彼らのひたむきな姿に接するにつけ、無事合格された暁には思う存分に活躍して欲しいという思いにも駆られてしまいました。

 第3部として、今回初めての試みでもあった「校長を囲む会」「卒業生と語ろう」「適性型入試問題を知ろう」「入試何でも相談」の4会場にも三々五々お集まり頂きましたが、私の担当する教室には、多少ご遠慮もあったのでしょうか、最初1組の方しかお見えにならず、どうなることと思いきや、徐々にお顔が見えだして、最後には20名にもなって、ざっくばらんのご質問を頂きホッと致しました。有岡教頭と二人での対応でしたが、お聞きになりたいことはほぼ聞いて頂いたのではないかと思います。第2部の部活動体験の前後から順次大学の食堂で、カレーハンバーグ丼とチキン丼(いずれもサラダ付き)のいずれかを召し上がって頂きました。中にはカレー味がお子様にはやや辛かったというご意見も一部ありましたが、両方のお食事にほぼご満足頂けたようで安心致しました。

 全体として、教職員並びに生徒の対応が親切で細やかであったこと、「卒業生と語ろう」に出席していたOB・OGのコミュニケーション力が素晴らしかったこと等最後にお書き頂いたアンケートでも概ねご好評を頂き有り難く感謝申し上げております。

 

まんが甲子園「祝出場」の横断幕

まんが甲子園「祝出場」の横断幕

 一方、このところの部活動の各種大会で幾つかめざましい成果を上げた部が出ましたのでご紹介申し上げます。既にHP上の最新の聖ヶ丘ニュースでも紹介されておりますが、まず、漫画イラスト研究部が第24回全国高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)の予選審査を突破して、来る8月1日(土)~2日(日)高知県で開催される本選大会への出場が決定致しました。今年のテーマは「ハラスメント」「ありのままで」で、全校357校参加した中の30校に選ばれました。HP上に掲載の通り、本校は「ペットハラスメント」と題するイラストで見事3年ぶり2回目の本戦出場権を獲得致しました。お祝いの横断幕をスロープ下に掲げておりますので、学校説明会等でお出での際にご覧下さい。

 また、これもHP上で既に紹介されておりますが、高校ダンスドリル部が、去る6月21日(日)有明コロシアムで開催された関東地区大会で、POM部門SMALL編成の部を1位で通過し、これまた7月の全国大会にコマを進めました。2年連続日本一になり、アメリカでの世界大会に臨み、POM部門では2年連続優勝、総合でも昨年1位、今年の3月は残念ながら2位でしたが、この伝統がさらに続いてくれることを祈っております。

第2回学校説明会終了、高3、中3進路行事続く (2015,6,23)

 梅雨本番、各地で局地的大雨、竜巻、突風などの被害が相次いで起こっておりますが、ここ聖ヶ丘界隈では、じめじめしとしと感こそあれ、お陰様で大雨に祟られることもなく、6月予定の各種イベントも順調に推移しております。そのご報告を兼ねて6月第4報をお届け致します。

 先々週6月13日(土)、4限のLHRの時間を活用して、高校1年生対象の進路ガイダンスを開催致しました。高校生のキャリア教育支援の一環として既に実施していた「R-CAP for teens」(適学・適職発見テスト、とも)の結果を基に、「自分理解のきっかけ作り~今、鍛えたいチカラー~」と題して、芦村進路指導部長から、将来の大学進学に向けて、高1の今の段階で、どういう力を鍛えなければいけないのか、また、付けた力を学校生活のすべての場面でいかに運用するのかなどの詳細な説明がありました。途中で「社会人基礎力表」まで配付して、「対人基礎力」「対自己基礎力」「対課題基礎力」の各小項目で、自分が該当すると思われる構成要素について自己評価させながら、「自分はどんなタイプで、どんな仕事なら実力を発揮できるのか」「どんな学問なら夢中で取り組めるのか」を考えさせる内容で、私なども多少今までの自分を振り返りながら興味深く聞くことが出来ましたので、前途悠々将来ある若者には大いに参考になった事と思います。しっかりとした目的意識を持って、大学への進学を目指して欲しいと願っております。

 同じ13日(土)午後、高3生の保護者対象のミニ進路説明会を開催致しました。ミニとは言え、約60名という多くの方にお集まり頂き、最新の大学入試動向について、これまた芦村進路部長から説明致しました。今春の大学志望状況の特色もさることながら、先月末から今月いっぱい、各大学の教員対象説明会が催されており、そこに参加した高3担任団からの大学毎の最新情報も含め、ご説明致しましたが、保護者の皆さんにとっても、いよいよ本格的な受験体制に入っていることもあり、熱心にお聞き頂くとともに、入試センター試験に変わる新テスト導入に向けての質問や、文科省の方針か、地方創成の観点から首都圏の大学定員を抑制するのではないかということ等への不安や心配の声もお寄せ頂きました。いずれも、現高3生にはまだ大きな変更はないということでご安心頂きました。この保護者対象ミニ進路説明会は、既に第1回を5月2日(土)に開催、その際はAO入試、或いは指定校・公募制推薦入試等についてご説明致しましたが、その時も47名の方々の参加がありました。今後は、7月21日(火)に第3回を、センター試験を含む国公立大学の入試について、第4回は、9月26日(土)に開催し、いよいよ具体化しているであろう志望大学受験に向けて、保護者としての受験生への付き合い方等について説明させて頂く予定です。

 さらに同じ土曜日の午後、高校1年生は、今年度第1回目となるボランティア活動を行いました。教育目標の一つに「敬愛奉仕」を掲げておりますが、その精神に基づき、教育活動の一環として様々なボランティア活動を行っております。この日は、介護老人保健施設「聖の郷」に11名で出向きました。そこでの活動は、主としてデイサービスのお手伝いで、クイズや歌、踊り等でお年寄りとの交流を深めて来ました。このボランティア活動は、中学2年生も行っており、去る6月6日(土)実施の様子は、既にHP上でもご紹介申し上げているとおりですが、お相手をしたお年寄りの皆様にも大変喜んで頂き、生徒諸君も大いにやりがいを感じて帰ってきました。今後、この聖の郷に11月までで5回、基本11~13名で訪問させて頂くと共に、近所にある聖館(公民館)に、地域の催し物のお手伝い及び夏祭りの櫓設置並びに撤去作業等で都合5回、さらに都立多摩桜の丘学園に7月18日(土)、やはり夏祭りのお手伝いに伺う予定になっております。多摩市にある私学として、地域貢献に一役買うと共に、多彩なボランティア活動によって、敬愛奉仕の精神の涵養に努めたいと考えております。

 次いで6月14日(日)には、既にHP上にご紹介の通り、中学1年生の社会科見学実習がありました。今年度第1回は小田原に39名でお邪魔しました。当日は小田急線が人身事故で大幅な遅れが出てしまい、集合時間に遅れた生徒続出、最初の鈴廣かまぼこ館での蒲鉾、竹輪作り体験に間に合わない生徒も出てしまったとのこと、可哀想なことを致しました。その後、神奈川県立命の星・地球博物館を訪問し、最後は小田原城の見学をして解散となりました。この社会科見学実習も、今後11月23日(日)まで都合6回に渡り実施致しますが、この間、生徒は自身の興味・関心に合わせて2回2カ所を選択して現地に出向き、見聞を広めることになります。

鈴廣にてかまぼこ作りに挑戦

鈴廣にてかまぼこ作りに挑戦

小田原城歴史見聞館前で

小田原城歴史見聞館前で

 

 

 

 

 

 先週は、まず6月16日(火)午後1時30分から、本校と工学院大学附属高等学校の高3生対象の大学入試合同相談会を京王プラザホテル八王子で開催致しました。これは一般の高校生より先に2校優先で約90分間、首都大学東京、明治、中央、法政、成蹊大学等28大学の主として入試広報担当の方々による大学説明会で、もうかれこれ7年前から続いている催しで、今年も45分の2交代制で実施されました。志望校に迷っている生徒にとってはかけがえのない機会となっており、この相談会を経て、いよいよ目の色も変わり、志望校が具体化し、夏休み各大学で開催されるオープンキャンパスに出向いて、自分の目で見、耳で聞いて確信を深めていく事になるようです。15時30分からは、一般の高校生も混じっての説明会となり、そこではさらに範囲を広げて、全部で70に及ぶ大学及び専門学校もブースを設けて、17時過ぎまで相談対応に当たって頂きました。私ども2校にとっては、優先的に貴重な時間を設定して頂いているだけに、校長として始めと終わりの挨拶の中で深甚なる謝意、御礼を述べさせて頂きました。

首都大学東京のブース

首都大学東京のブース

中央大学のブース

中央大学のブース

 

 

 

 

 

 そして、6月17日(水)には、先週10日に引き続いての中学3年生対象の分野別進路説明会を開催致しました。この日は、「生物・医療・スポーツ・経営・心理」の5分野にわたり、東京農工大学の降旗信一先生、北里大学の田中浩之先生、多摩大学の杉田文章・大森拓哉両先生にお出で頂き、熱弁を振るって頂いたそうです。この日の午後、私はニュージーランド大使館開催の「ニュージーランド教育旅行セミナー2015」に出席すべく出張でしたので、立ち会えませんでしたが、先週に続き、生徒達は熱心に耳傾けて、今後の卒業論文作成に向けて、何かしらヒントを見出したのではないかと期待しております。

降旗先生によるカモシカのお話

降旗先生によるカモシカのお話

大森先生による心理に関するお話

大森先生による心理に関するお話

 

 

 

 

 

 ニュージーランド教育旅行セミナーの方は、ニュージーランド政府観光局並びにニュージーランド航空の担当者より、今まさにニュージーランドへの修学旅行或いは語学研修、さらに留学等検討している学校に対するプレゼンテーションが中心のセミナーで、本校のように平成5年以降22年という長期にわたり中学3年でニュージーランドに、語学研修を兼ねた修学旅行を実施している学校にとっては、先刻承知のことも多かったように思いますが、かく言う私自身まだ行ったことのない国であるだけに大変参考になると共に、ぜひ今後機会を見つけて訪れてみたいという気持ちに駆られました。大使館の教育担当官フィオナ・ハイコさんの流暢な日本語での説明は魅力満載、DVDを拝見しながらすっかり行った気分になってしまいました。来年2月~3月にかけて訪問する中学3年生には、さぞかし有意義な研修旅行となるであろう事を確信致しました。

 6月18日(木)には、市進学院に通っておられる中学生の保護者を対象にしたミニ説明会を開催致しました。平日の午前中ではありましたが、本校のご近所でもある若葉台教室の與儀先生と共に3名の保護者の方にお出で頂きました。私から本校の建学の精神や教育目標、さらに教育方針としての3つの柱、今まさに積極的に展開しているアクティブ・ラーニング等についてご説明すると共に、学校行事改革元年ということで、今年度新たに導入するイングリッシュキャンプや高2生の3方面修学旅行等について説明させて頂きました。ごく少人数でもあり、校内の施設見学の際も含め、終始和気藹々とした雰囲気の中で有意義なひとときとなりました。いずれも初めての方ばかりでしたので、今度はぜひお子さんと一緒に学校見学を兼ねてお出かけ下さいと結びました。

 そして、6月20日(土)第2回の学校説明会を開催致しました。梅雨時にしてはよく晴れてくれましたが、一方で、お母様方にはお洗濯等でお忙しい中であると共に、20日は学校説明会集中日で80校ほど同日開催であったにもかかわらず、中学受験生対象に58組130余名、高校受験生対象に11組14名の方々にお出で頂きました。中学の部は、私及び石飛教頭兼入試広報部長からの学校概要や来年度入試に向けてのご説明はもとより、今回の目玉は何と言っても中学1年生有志(10名)による英語の模擬授業でしたが、4月から本格的に始まった英語授業の成果を充分に発揮してくれました。頂いたアンケートでも、「英語の授業がとても新鮮でした」「英語の実際の授業が見られてとても良かったです。あらかじめ知っていれば子どもも連れてきたかったです」「中1の生徒達がどのように学んでいるかよく分かった。あのような進め方なら居眠りもしないで楽しく勉強できそうで良いと思う」「授業の一端を拝見することが出来有意義でした」などたくさんのコメントをお寄せいただきました。一方で、「アクティブ・ラーニングの実演において、通常の授業との差異がよく認識できなかった」とか「英語の授業と『主体性と協働性』やアクティブ・ラーニングとがどのように関わっているのかがよく見えませんでした。説明があると良いのですが・・・。ICTはよく分かりました」「英語の授業はもう少し短くても良かったかも知れません。他の授業のビデオなども流して頂けるともっと良かったです」などのご意見・ご要望も頂き今後の参考にさせて頂きたいと思います。学校の変革についても「社会の状況に合わせ、学校に求められている内容が変化していることがよく理解できた。そこに対応したAL(アクティブ・ラーニング)、AE(オールイングリッシュ)への取り組みについては非常に興味深かった。アウトプットについては子どもにしっかり学ばせたいと思っていたので期待している」というコメントを頂き、今進めている学校改革への手応えも感じ取らせて頂きました。

 高校受験生対象の説明会の方は、11組と少人数でもあり、有岡教頭の説明を中心に、終始和気藹々のうちに進めさせて頂きました。私も途中から合流し、自己紹介がてら、座右の銘や本校生の気質等に触れながら、一人ひとりの生徒をまるで「掌中の珠」の如く大切に教育させていただいているので、高校から入学して頂いても全く問題なくすぐに全員となじめる土壌が出来ている旨、強調させて頂きました。頂いたアンケートでも、「先生方の様子を見ていて、学校が温かいなと思いました。生徒一人ひとりをしっかり見ているところがすばらしいです」「丁寧なご説明で色々よく分かりました。参加して良かったと思います。ありがとうございました」というお声に加えて、現在本校高3にお姉さんが在籍している保護者の方からは、「中学から今現在まで、学校生活、部活動、勉強においても少人数できめ細かなご指導で、とても明るい雰囲気の学校が保護者としても、下の子も是非聖ヶ丘で高校生活を送らせたいと思っております」というご感想を頂き、改めて身の引き締まる思いが致しました。中3の弟さんには是非頑張って合格して頂きたいと陰ながらお祈りしております。

『三国志』事前学習用資料の展示

『三国志』事前学習用資料の展示

 別件ですが、来る7月13日(月)には、パルテノン多摩を借り切って、芸術鑑賞会を実施致します。情操教育の一環として、毎年恒例の伝統行事になっておりますが、今年度は、劇団影法師による大型人形劇「三国志」を鑑賞致します。既に図書館内に特設コーナーを設けて、『三国志』関係の資料等多数展示して、生徒諸君の事前学習の参考に供しております。図書館内特設コーナーの写真をご紹介申し上げます。

中学3年生対象分野別進路説明会始まる (2015,6,13)

 前回6月8日(月)のWeb日記で、「関東でも今週には梅雨入りの声を聞きそうな陽気」とお伝えした直後、その日の午後3時に気象庁から関東甲信地方でも梅雨入りしたと見られる、の発表が出てしまいました。それから1週間、降ったり止んだり変転極まりのない天候となっておりますが、去る6月7日(日)朝日新聞天声人語でも触れていたように、この時期は濃緑の木々の狭間で、山法師や夏椿、泰山木など、梅雨時の花には白色に咲くものが多く、ここ聖ヶ丘界隈の公園でも、雨に濡れる白色の花が何とも言えない風情を醸し出しております。泰山木は、前任校の校花とも言うべき花で、今頃校舎内外で馥郁たる香りを漂わせていることと懐かしく想像しております。路線バスの停留所から本校に上ってくるスロープ際には一部クチナシが群生しており、白い花とともに、これまた芳香を放っており行く者の足をふと立ち止まらせております。今週も幾つかのイベントがありましたのでそのご報告を兼ねて6月第3報をお届け致します。

「食物・栄養」分野の勝山先生

「食物・栄養」分野の勝山先生

 6月10日(水)、6限のLHRの時間を活用して、中学3年生対象に、初めての分野別進路説明会を開催致しました。この催しの主たる目的は、中学3年で取り組む約4000字に及ぶ卒業論文をまとめるに際し、より広く社会の様々な事象・現象、問題等に触れ、興味を持って論文の内容を深める機会とするために、大学から専門分野の先生方をお招きし、その分野で今注目されている事柄や問題になっている事柄についてお話頂くというもので、来週水曜日(17日)に第2弾を予定しておりますが、まず初回は、「食物・栄養」分野を、女子栄養大学の勝山登美子先生、「グローバル」分野を、多摩大学グローバルスタディーズ学部の安田震一学部長、「物理」分野を、東京大学の福島孝治先生、「動物」分野を、ヤマザキ学園大学の中庭弘陽・今橋友喜先生にそれぞれお願いし、その分野及び関連する分野の内容及び大学での学び、その後の職業などに至るまで、分かりやすく丁寧にご指導頂きました。生徒の方は、それぞれの興味・関心に応じて希望する分野を選び、卒論の完成に向けて、自ら課題を発見し、種々の方法で調べ探究するとともに、分析、考察を加えた後、自らの言葉で表現していく、いわゆるアクティブ・ラーニングの手法で、文字を紡いでいくことになります。

「グローバル」ユーモアたっぷりの安田先生

「グローバル」 ユーモアたっぷりの安田先生

 それぞれの分野で、造詣の深い先生方の多年にわたる研究や体験をもとに、中3生という、普段接する大学生とは大いに異なる生徒対象に、ユーモアもたっぷり交えながらお話して頂いたことから、あっという間の50分でもありました。「動物」分野についてお話頂いたヤマザキ学園大学の両先生には、おとなしくも可愛いワンちゃんまで動員して頂き、興味津々でお話に聞き入っていた生徒の姿は微笑ましい限りでした。彼らの目の輝きを見るにつけ、獣医師はもとより、動物看護(介護含む)分野への関心を強くした生徒も出たように感じられました。また、安田先生には、グローバルな視野を広げ、世界に勇躍、国際社会で大いに活躍して欲しいと思う反面、まずは自国(日本)の歴史、文化、取り分け、日本の古典に通暁し、日本語の基礎しっかり身につける、日本語の力をレベルアップさせてから世界に出て行って欲しいと強調されていたのは、国語を学ぶ者としても実に説得力あるお話でした。

ワンちゃん動員「動物看護」

ワンちゃん動員「動物看護」

「物理」を熱く語る福島先生

「物理」を熱く語る福島先生

 

 

 

 

 

 来週17日(水)には、「生物・医療・スポーツ・経営・心理」の各分野の専門家にお出で頂き、お話をして頂く予定です。全9分野にわたる領域のお話を聞くことで、生徒諸君には、夏休み中に何をどうすべきかの見通しを立て、下書きをまとめる程度まで作業が進むことを期待しております。

 6月12日(金)10:30から12:00過ぎまで、SAPIXの塾に通っておられるお子さんの保護者の方対象のミニ説明会を実施致しました。平日の午前中ではありましたが、7名の方々にお出で頂きましたので、校長、教頭中心に本校の学校概要と教育の特色、今年度の重点課題等を含めながら2016年中学入試について具体的な説明をさせて頂きました。すべて初めて本校にお出でになった方々でしたが、「学校全体がアットホームな雰囲気で、面倒見が良い印象を受けました。ありがとうございました。」とか「生徒さん達も先生方もとても明るく元気だなと思いました」というお声を頂くとともに、すべての方々から、説明会は興味深かった、学校生活や学校の雰囲気がよく分かったというアンケートをお寄せ頂きました。説明の合間に、主として、中学1、2年生の英語、理科(実験含む)の他、体育(バスケットボール、水泳)の授業等も見学して頂きましたが、それぞれの場面で、アクティブ・ラーニングの実践を垣間見て頂けたのではないかと思います。

 今月は、この後、校外の説明会ではありますが、明日6月14日(日)、新宿NSビルにて声の教育社主催の「受験なんでも相談会」に参加、ブースを構えてご来訪をお待ち致しております。校内では、18日(木)、30日(火)に、中学、高校別TOMAS塾対象説明会、6月20日(土)に第2回学校説明会、6月28日(日)には、「ザ・スクール」(予約制)を開催致します。何かとお忙しい中とは存じますが、お繰り合わせの上ご来校頂きますようお待ち申し上げております。

6月朝礼終了、教育実習、各種講習会続く (2015,6,8)

 九州から近畿地方まで梅雨入りしたとのことですが、関東でも今週には梅雨入りの声を聞きそうな陽気となって参りました。鬱陶しい毎日がしばし続きそうですが、校内では、先週いっぱい、中間考査の結果に一喜一憂だったのでしょうか、特に中学1、2年生中心に、日々明るく元気、華やいだ声声が校舎内にこだましておりました。今月は、学年別進路関係の校内行事や学校説明会、「ザ・スクール」等入試広報がらみの各種イベントと、月末には保護者の皆様による授業参観(3日間)等ありますものの、いわゆる全校的行事はなく、7月上旬の期末考査に向けて、各教科とも充分なベイシックスキルを身につけさせるべく熱の入った授業展開が為されております。

 一方で、先週から始まった教育実習ですが、指導教諭の授業参観を経て、早くも授業実習が始まった学生も出て来ました。私も何時間か参観しましたが、当然の如く、まだまだぎこちなく、指導の余地多しの感を強くしております。先週の各種イベントをご紹介しながら6月第2報をお届け致します。

 6月2日(火)、3日(水)には、中学、高校の順に朝礼がありました。中学では、中1生徒にとって初めての中間考査直後でしたので、その結果やいかに、と問いかけるや、全滅!とか、良くできた!とかの声が出て、即反応することが出来るのは、アクティブ・ラーニングの成果かとも思いましたが、冷静に見ればまだ子ども脱却ならず、ということかも知れません。その後、サマーセミナーの申込みが明日(6/3)までとなっていることから、全校生徒対象に89講座開講するので、積極的に受講するようにと呼びかけました。翌日、高校の枕詞は、前夜行われた全仏オープンで、錦織圭選手が、フランスのJ・ツォンガ選手に敗れたことに触れ、偶々フランスから本校に留学中のジュリアさんに祝意を伝えながら、これほどまで見る者を感動させてくれるスポーツの素晴らしさとともに、厳しさ、悔しさ等感想を述べました。両日に共通する話題は、去る4月1日(水)から朝日新聞一面コラムとして始まった鷲田清一氏による「折々のことば」を紹介し、いわゆる金言名句でなく、日常生活の中でもフッと聞くことが出来る何気ない言葉をきっかけに、今までとは違う自分に変わるいわば「心の引っ越し」を可能にするような言葉との出会いを大切にして欲しいと訴えました。私自身の座右の銘でもある「邂逅こそ人生の重大事」も遠い昔高校2年の時偶々手にした亀井勝一郎の『愛の無常について』で出会った言葉であり、その後の人生においてもまさに邂逅の連続であったことも付け加えておきました。生徒諸君も感慨深げに聞いていたことから、これからの人生、その研ぎ澄まされた感性の持ち主であるがゆえに、一人ひとりが出会うであろう言葉を大切に生きていってくれるものと思います。青春時代特有の感受性の豊かなことにも鑑み、きっと人生の糧になるような言葉に出会ってくれるものと確信しております。私事ながら、この年にして初めて出会う言葉が多く、この「折々のことば」を毎日切り取り、専用のノートに貼り付け、折ある毎に眺めながら自身の生きる糧にさせて頂いております。

 6月3日(水)の6限LHRの時間を使って、中学1年生対象に交通安全教室を開催致しました。警視庁多摩中央警察署の交通総務係長亀谷大介警部補にご多忙の中お出で頂き、折しも6月1日(月)から改正、施行された道路交通法における自転車運転に関する危険行為14類型を中心に、講話とDVDの視聴によって、周知徹底を図るというものでした。自転車走行中、信号無視などの危険行為をして、3年以内に2回以上摘発された悪質自転車運転者に対して、公安委員会の命令による自転車運転講習の受講を義務づけるということなど強調されておりました。14歳以上が対象となりますが、中1生徒はすぐその対象者になる事もあり、皆真剣な眼差しで聞いていたのは印象的でした。終了後質問をする女生徒までおり、まさに自らのことと実感として受け止めてくれたように思います。今後本校生は一人として自転車事故を起こさないことを願うとともに、亀谷警部補の熱心なご説明に感謝申し上げております。

亀谷警部補による講話

亀谷警部補による講話

熱心に質問する柿崎さん

熱心に質問する柿崎さん

 

 

 

 

 

 

石飛教頭による講話

石飛教頭による講話

 6月6日(土)4限LHRの時間には、中学全学年対象の教頭講話を開催致しました。道徳教育に該当するような講話を年に3回、校長と両教頭で担当する一環としてのものですが、今回は石飛教頭による「命の話」をテーマとした講話でした。あらゆる教育活動の中にアクティブ・ラーニングを取り入れていこうという趣旨もあり、実質30分ほどの講話でしたが、単に静聴するというものではなく、終了後の短作文まで入れてWORK7まで設定し、自ら考え、表現するという作業学習を折り込んだ創意工夫に富んだ内容となりました。「命」という大変重いテーマを、長きにわたる内戦で、国民の疲弊著しく、極度の貧困、飢餓状態に陥っているアフリカのスーダンや、ミャンマーで半ば海外医療ボランティアとして活躍する二人の日本人医師を紹介しながら、多少ショッキングな写真や音楽を援用し、中1から中3までじっくり考えさせるという趣向は、感受性豊かな中学生の心に訴えるものが多かったことと想像しております。彼らの書いたまとめの作文が楽しみです。

 

 

福永氏による小論文講演会

福永氏による小論文講演会

 同じ日の午後13時15分から、高校3年生対象の小論文講演会を開催、こちらは学研教育みらいの福永文子氏にお出で頂き、「小論文ではどう考えるか」をテーマにお話し頂きました。希望参加ということでしたが、主として大学のAO入試や公募制推薦入試などを視野に入れている生徒を中心に40人ほど集まり、熱心に耳傾けておりました。福永氏からは、小論文を仕上げていくには、「思考力(問題を考える力)」「論理力(物事を筋道立てて考える力)」「表現力(自分の言葉で考えを他者に伝える力)」が必要であること、さらに大学入試では小論文で受験生の「志望学部への興味や関心」「問題意識」を見ていることなどを強調されておりましたが、本校で目指す確かな学力の3要素としての「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」の育成にも直結するものとして、私自身も興味深く拝聴致しました。具体的な素材として「Aさんの答案に学ぼう!」という体裁で、本校生が実際に書いた小論文を例に出されていたことから、その課題やどこをどう直せばさらにブラッシュアップできるか等の提示があり、書いた当事者はもとより、友人の小論文が例示されていることへの臨場感さえ感じられて、皆我がことのように受け入れられたのではないかと思います。福永氏には、お忙しい中態々本校にお出で頂き、日々大変多くの模擬小論文の添削に携わっておられる立場から、極めて即効性のある小論文指導をして頂いたことに感謝申し上げております。

 さらにこの日は、14:00から第2回の土曜ミニ説明会も実施、さすがに先週は、5月30日(土)に第1回学校説明会を開催したことと、6月2日(火)には相模大野・町田地区相談会も開催され、本校のブースにも多くの方々にお出で頂いたこと等、イベントも続きましたので、中学・高校受験希望の方合わせて3組8名でしたが、両教頭によるほぼマンツーマンのご説明に、「本当にアットホームな学校と感じました。生徒の皆さんもとても気持ちの良い方々でした。この雰囲気、空気、空間が『聖ヶ丘らしさ』なのかなと思いました。子どもには『らしさ』のある学校に行ってもらいたいと考えています。本日は有難うございました。」という保護者の方のお声と共に「とにかくこちらに入学したいです。どうしても入学したいのでがんばります」という生徒さん自身の力強いお声も頂き、対応した教頭も身の引き締まる思いがしたとのことでした。少人数ならではの顔の見える説明会であったことから、参加者の方からも率直なお声を頂き有難うございました。

 なお、別件ですが、教育後援会27年度の活動も6日(土)9:30から本部役員会、10:30から常任委員会(常設の教養委員会、聖祭委員会、卒業委員会の委員長、副委員長と本部役員にて構成)、合間の10:00から公募委員会、さらに13:00から聖祭委員会と、各種委員会が開催され、本格的な活動がスタート致しました。今後ほぼ毎週のように、各種委員会が持たれる予定ですが、本校教育活動を陰で支えて頂いている教育後援会の皆様のご尽力に感謝申し上げております。