中学3年生、いざニュージーランドへ

 2月17日(金)、午後からの春一番、ここ聖ヶ丘界隈は、多摩市の最高地点(161.7㍍)でもあり、凄まじい強風が吹き荒れましたが、残念ながら雨にはならず、翌18日、二十四節気の雨水にも降らず、20日(月)の夕方になって漸く待望の雨がかなり強く降りました。草木の芽吹きを助けるまさに干天の慈雨そのもの、公園の枯れ木の枝の蕾も幾分膨らんできたように感じられます。全国の桜の開花予想も出始め、春本番の様相を呈して参りましたが、皆様にはお元気でお過ごしのことと存じます。取り分け、長く厳しい受験勉強を続けてこられた小学6年生の皆さんには、それぞれの志望校に合格され、後は4月の入学式に向けての準備に余念なき頃かと拝察致しております。本校では、明日(24日)に、中学3年生が、14日間に及ぶニュージーランドへの修学旅行に出発致します。その事前学習の様子等ご紹介しがてら2月第2報をお届け致します。  

 2月10日(金)以来の校長日記ですので、この間の催し等若干触れさせて頂きますが、まず、12日(日)に前回ご案内の通り、高校入試を実施、ほぼ募集人員に見合う合格者を出しておりますが、入学者数の最終決定は、明日24日(金)実施される都立高校入試の結果が発表される3月2日(木)以降となります。併願されている人には延納願を提出して頂いておりますが、第1志望校への合格を祈りながらも本校への入学手続きを取って頂く人の多いことを祈らざるを得ないという複雑な心境に陥っております。

 同じ12日(日)には、中学入学準備会を開催、全体会の会場では、私の挨拶に続いて、教務部長、生徒指導部長等から、改めて本校の教育方針や入学に向けての心構え、事務手続き等について説明し、その前後で、制服の採寸や、学校指定の体育着や各種の靴のサイズ等決定して頂きました。期待と不安の中での船出となるだけに、緊張感に包まれながらも、皆さん一様にホッとされているような雰囲気も感じられました。4月8日(土)入学式で再会することを今から楽しみに致しております。

 私事になりますが、2月14日(火)、10時から「Education DIAMOND」の取材を受けました。毎年5月20日前後に発行されているもので、昨年の見出しは「父親必読 『生きる力』が身につく86校」とありましたが、今年も5月中旬に発行される予定になっておりますので、書店或いは駅売店等でお見かけになったら、是非お手にとってご覧頂ければ幸いです。校長3年目を終了し、本校の教育改革の軌跡を辿りながら、2017年度もまた、2016年12月21日に中教審から文科省に答申された新学習指導要領の理念を踏まえながら、社会の要請に適時適切に対応する教育活動を展開していく旨の説明をさせて頂きました。

 さて、明日出発する中学3年生のニュージーランド修学旅行に向けての事前学習ですが、この学年から既に中学2年の秋10月、2泊3日のイングリッシュキャンプを実施すると共に、週2時間ALTの授業を導入し、英語、取り分け英会話に重点を置いた指導を展開してきたことから、今回の成果が例年以上に大きなものとなることを期待しております。

 ここ数日の事前学習としては、2月20日(月)には、府中市郷土の森博物館内にあるプラネタリウムに出向き、北半球・赤道・南半球で見られる星や太陽の動きを見学してきました。南半球に位置するニュージーランドの星座を体感し、その美しさに感動することと楽しみにしております。そして、21日(火)、22日(水)の両日、10人の外国人講師を校内に招き、ニュージーランド直前英語研修を実施致しました。いわば校内版イングリッシュキャンプ或いはエンパワーメントプログラムとなりましたが、1人の外国人講師にほぼ10人ずつのグループ編成をし、ニュージーランドのオークランド空港に降り立つやいなや、ホストファミリーが迎えに来て、そこからすぐホームステイに入りますので、朝から晩までの日常会話に困らないようなスケジュールのもと、いかに「Don’t be shy speak up」するか、何回も強調していた講師の会話が印象的でした。10人の講師の国籍は、イギリス、アメリカ、カナダ、ジャマイカ、フィリピン、シンガポール、ニュージーランドと多種多彩であったこともあり、単に英会話の練習のみならず、彼ら出身地の歴史や文化等にも接することができ、グローバルな視点を養う参考にもなったことと推察致しております。昨日の午後のClosing Ceremonyでは、全外国人講師ともに、全て英語での挨拶をしており、私などは片言しか分からず、笑うべきところでも即時対応できなかったにも拘わらず、彼らはその全てを即時に理解できていたようで、その反応の良さには感服致しました。これで、2週間、現地に滞在し、ホストファミリーとの日常生活もさることながら、現地校で共に授業を受けたりする経験などを通して、かの国の若者とも積極的に交流し、将来的に国際舞台で活躍するような気概と意志の強さを身に付けてきてもらえれば幸いこの上もありません。激動する国際社会の中で、最も安心・安全なニュージーランドでもありますので、滞在中のことに関しては、余り心配はしておりませんが、2週間無事終了し、一回りも二回りも大きく成長して帰国することを心待ちにしております。

 そして、25日(土)には、午後3時からとなりますが、今年度最後の学校説明会を開催致します。実質的には、2017年入試を終えての詳細な報告が中心となりますが、私の方からも、本校の教育の特色等についても詳細な説明をさせて頂く予定ですので、小学5年生を中心に、3,4年生の皆さんにも大勢お出で頂くことを楽しみにしております。もちろん中学2年生の皆さんにも、来年度の高校入試を視野に、参考になる事も多いかと思いますのでお出で頂ければと思います。本校の良さは、校舎の位置する環境面での風光明媚な点もさることながら、校舎内外の施設・設備面等を含め、やはり、一度、来て、見て、聞いて頂く事で実感して頂けるものと確信しております。万障お繰り合わせの上お出かけ頂く事を心待ちに致しております。