理事長挨拶
学校の安全の向上を目指して
インターナショナルセーフスクール
学校や地域の人々に対し、事故やけがは偶然の結果ではなく、対策によって予防できます。本人の努力だけでなく、社会環境を整えることで予防し、減少させようというセーフティプロモーションの基本的な考え方(※注2)をベースに、安全にかかわる活動の推進と普及を図っております。WHOでは、「全ての人に健康を」という目標を実現するための健康政策、外傷予防プログラムとしての取組みが発端となり、インターネショナルセーフスクール(ISS)へとつながっています。
- 科学的な方法によるデータの収集と分析
- 予防的観点からの安全対策
- 部門や職種の垣根を越えた協働によるネットワーク作りのサポート
- 安全および安全の向上のための取り組みのノウハウの提供
- ISS認証取得支援
など、継続的なかかわりによる地域環境防犯力の高い環境づくりの啓発を目的に活動しております。
情報セキュリティ
昨今、様々な情報漏えいなどの情報事故が取りざたされています。
また、個人情報保護法が施行され、学校法人では、その対策を確実に行われなければならない環境となっています。
学校にとって個人情報をはじめとする情報のセキュリティ管理が重要であるのにもかかわらず、さまざまな要因で立ち遅れている現状をみて、教育事業の広報という仕事をさせていただいている弊社の社会貢献として、積極的に学校情報のセキュリティ管理の普及に取り組むべきであると考えました。
学校情報のセキュリティ管理の普及の障害となっている要因として、
- 学校経営のトップ層に理解が進んでいない
- 取り組むにも、人材と時間がない
- 現実には、多くは問題が顕在化していない
- やるとしても、どのように進めたらよいかわからない
- 実施する場合に、調べると外部に多大な費用が必要である
ことなどが推察されます。
しかしながら今後、数年のうちには、学校としての情報セキュリティポリシーをきちんと構築し、個人情報保護のためのコンプライアンス・プログラムを構築・実施していくことが、ますます求められるものと思われます。
本NPO法人では、現在、主な事業として、WHO CSP協働センター(※注1)の国際認証「インターナショナルセーフスクール(ISS)」の取得を目指す学校の支援、並びに学校の情報セキュリティ管理システムを構築するための支援を行っています。
令和3年7月吉日
特定非営利活動法人 ロイズ(NPO-ROIS)
情報セキュリティ研究機構
理事長 田邊 吉伸
※注1 スウェーデンにあるWHO地域の安全向上のための協働センター
(WHO Collaborating Center on Community Safety Promotion)の略称