中学3年生ニュージーランドへ出発、第7回学校説明会終了 (2016,2,29)

 三寒四温の言葉通り、寒暖の変化を繰り返しながら季節は確実に本格的な春の到来を感じさせる今日この頃を象徴するかのように、庭の沈丁花が早くも芳香を漂わせ、隣家のミモザも今を盛りと咲き誇っております。中学受験の皆様には、入学先の学校もほぼ決まりホッとされている頃でしょうが、高校受験の皆様には、東京都立、神奈川県立の受験こそ終わったものの、直前に迫った発表の日まで気持ち定まらぬ日々が今少し続いていることと拝察致しております。本校では中高一貫校の特色を活かして、この時期毎年中学3年生のニュージーランド修学旅行を実施しております。出発直前には、「ニュージーランド修学旅行直前英語研修」と銘打って、今年度から始めた2日間の校内研修を実施致しましたので、その模様等ご紹介しながら2月第4報をお届け致します。

 少し遡りますが、2月18日(木)には東京都私立中学高等学校父母の会中央連合会の創立50周年記念式典が、新宿の「ハイアットリージェンシー東京」で催され、教育後援会の前野会長と共に出席致しました。父母の会中央連合会は、東京私立中学高等学校協会共々に、東京の私学教育を支えて頂いている強力な組織であり、先人の絶え間なきご尽力により、今日の私学の隆盛・発展があると言っても過言ではないかと思います。式典に先立ち、元陸上400メートルハードルの為末大氏による『ハードルを越える』という演題での記念講演があり、男子400メートルハードル日本記録保持者として、長期間にわたる陸上選手経験から来る人生哲学について大いに語って頂きました。長きにわたる競技人生を振り返りながら、自分を育てる方法として、夢中になる方法、失敗する方法、自分を操る方法、の3点を挙げておられましたが、若者の教育に携わる者としても大変参考になりました。記念式典、祝賀会と延々5時間にも及びましたが、終始和気藹々の内に閉会致しました。

 2月20日(土)には、今年度最後となります保護者会を開催、中学1、2年と高校1、2年の4学年でしたが、クラス会或いは全体会等、今年度の学校行事の振り返りや、日常の学習の状況等学年担当からご説明致しました。学年によっては、学年全体の懇親会まで開催されたとのことで、教員と保護者との連携を深めて頂きました。

 そして、2月23日(火)24(水)の2日間、校内でのエンパワーメントプログラムとも言うべき「ニュージーランド修学旅行直前英語研修」を開催、中学3年生を8班に分けて、それぞれにネイティブスピーカー(アメリカ・イギリス・カナダ・ニュージーランド・オーストラリア・フィリピン・スリランカと国籍は様々)が付いて、26日出発のニュージーランド修学旅行先での日常会話に困らぬような英会話の練習に取り組みました。各班とも、ネイティブの講師の明るく爽やかな指導の効果もあり、教室一杯をアクティブに使いながら、手振り身振り交えて奮闘しておりました。この企画も、中2のイングリッシュキャンプと共に、今年度初めてのことで、普段から多少恥ずかしがりやの多い生徒諸君には、始めこそ戸惑い、恥じらい等なきにしもあらずでしたが、講師陣の巧妙な誘導もあり、「Don’t be shy! Speak up」の方向に徐々に進行したようで何よりでした。ニュージーランドのオークランド空港到着その日からホームステイになるだけに、ホストファミリーとの意思疎通が順調に図られることを祈りながら、私などは教室の後ろでただただ見守るばかりでした。

大胆なアクティブラーニング

大胆なアクティブラーニング

身ぶり・手ぶりも豊かに語りかける

身ぶり・手ぶりも豊かに語りかける

立って歩いて意思疎通

立って歩いて意思疎通

緊張しながらのプレゼンテーション

緊張しながらのプレゼンテーション

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2月26日(金)、その中学3年生が成田発18:30ニュージーランド航空NZ090便で無事飛び立っていきました。彼らの活躍と語学研修の成果大なることを祈っております。

 2月27日(土)、3,4限の時間を活用して「卒業生による進路ガイダンス」を開催致しました。毎年この時期恒例になっておりますが、高1、高2生を対象にして、今年は、現在大学在学中の卒業生男女合わせて21名の皆さんに来てもらい、文系・理系それぞれ今大学で勉強或いは研究中の分野に関する説明はもとより、高校時代、或いは受験時代の思い出、エピソード、更には在学中の後輩諸君に「今何をなすべきか」について熱く語ってもらいました。私も幾つかの教室を覗きましたが、進路に関する話というのは、なまじ教員がするよりも先輩達の生の体験こそ、後輩諸君の心に響く事が多いと言われるように、どの教室も熱心に耳傾けて聴き入っておりました。中には積極的に質問している生徒もおり、この辺にも双方向の授業スタイルが浸透しているのではないかと想像を逞しゅうしておりました。首都大に通っている某君の「在学中はとにかく英語をしっかり勉強しておくこと」の一言が本校生にはいかにも的を射た言葉であり、後輩達の胸にもすとんと落ちたことと期待を持って想像しております。

後輩に熱く語りかける

後輩に熱く語りかける

映像交えてのガイダンス

映像交えてのガイダンス

後輩思いのにじみ出る説明

後輩思いのにじみ出る説明

バイオビジネスについて熱く語る

バイオビジネスについて熱く語る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 同じ27日(土)午後2時から、今年度最後の学校説明会を開催致しました。冬晴れで時折この地特有の強い風が吹き抜ける陽気でしたが、39組80余名という多くの皆様にお集まり頂きました。2016年入試の総括とその報告を兼ねての説明会でしたが、お集まり頂いた小学5年生以下のお子さんとその保護者の皆様には熱心にお聞き頂きました。今年度の総括であると共に、2017年入試に向けての傾向と対策という要素もあり、私の方からは本校教育の特色と、今後の教育方針等含めて説明させて頂きました。プログラムの中に「在校生からのメッセージ」として、中1の中村春穂さんと中2で28年度生徒会長の濱田歩武君の2名に、聖ヶ丘の魅力を語ってもらいました。二人とも最初は恥ずかしそうでしたが、ぎこちないなりに、学習面での生徒と先生との親密さ、部活動での先輩後輩の関係の良さなど自らの率直な体験談も交えながら、素直に淡々と語ってくれました。小学生の皆さんの心に響くものがあったのではないかと思います。終了後頂いたアンケートでも、「在校生の話が聞けてとても良かったです」とか「品格があって、お子様方が素直に伸び伸び生活している姿を想像することができました。とても好感を持てましたので受験したいと思います」という有り難いお言葉や、私どもの説明に対しても、「校長先生及び教頭先生のお話を伺い、お二人の先生のお人柄に子どもを安心してお預けできる学校だとお話を聞いていて思いました」とか「とても先生方が熱心で、校長先生も一生懸命に力を注がれている事がよく分かりました。次回は授業や文化祭に参加させて頂きます」「去年、ミニ説明会に親子で参加させて頂きこちらを志望しています。本日は校長先生がどういう方向へ導いていこうとしているのかがよく分かりました。試験の視写もその1つなのではと思いました」などのお声には大いに勇気づけられました。新年度心新たにまた頑張っていきたいと思いますが、保護者の皆様にも、今回の説明会が、これから或いは長く続くかも知れない学校選びのご参考にして頂けたとしたら幸いに存じます。