新年度スタートの各種イベント続く(2014,4,21)

  本校舎の直下に位置する都立桜ヶ丘公園では、ソメイヨシノやカイドウに代わり、八重桜(関山中心)がほぼ満開、そこに真紅の石楠花、薄紅色のズオウやツツジ、純白のユキヤナギ、赤と白のハナミズキなど、百花繚乱、妍を競うがごとく咲き誇り、萌え出ずる新緑との絶妙なコントラストを醸し出しております。「豊かな自然の中での人間教育」と謳っている本校の教育方針の具現化に、温かく微笑みかけているかのようで、私のいちばん好きな季節の到来です。

 4月8日(火)の入学式以来、約2週間、新年度当初の各種イベントが続き、ようやく落ち着いた雰囲気の中での本格的な授業開きが、各教科において展開されております。この間のご報告を幾つかさせていただきます。

P1020270 4月10日(木)~12日(土)まで、中学1年生の入学オリエンテーション合宿を、九十九里浜白子の地で行いました。3日間とも、穏やかな天候に恵まれ、新入生110名全員、九十九里の大自然に抱かれ、今までの長きにわたる受験勉強から解き放たれ、心身ともに精気を蘇らせるかのように、明るく元気に、所期の目的を達成して無事終了致しました。往きには、我が国最大の貝塚である「加曽利貝塚」に立ち寄り、ボランティアガイドによる縄文時代の超大型貝塚を悉に観察し、縄文人の苦労を偲ばせる弓切り法による火起こしも体験致しました。彼らの熱心な観察態度に感動し、思わず1首、

 *聖っ子加曽利貝塚踏みしめて縄文人に想ひを馳せる

P1020411 宿舎に着いてからは、校長・教頭講話などの他、本校での学校生活のきまりや、各教科の学習の仕方、学年全体の一体感作りの一環としての人文字作り、クラスの仲間作りを目的にした各種レクレーションなど、2泊3日、盛り沢山の日程ではありましたが、終始笑顔が絶える事なく、予定通りすべて順調にこなして全員元気に帰京致しました。この体験が今後の学校生活に大きな役割を果たしていくことは、長年の経験から実証済み、早速14日(月)から本格的に始まった中学生活を順調に過ごしております。

 新入生に関係することとしては、16(水)には中学生徒会による「新入生歓迎会」があり、中高併せて21部・同好会の紹介と入部勧誘の催しがありました。これから始まる6年間、文武両道の有意義な学校生活にしてほしいと願っております。また、その日の放課後には、「文化部合同発表会」と銘打って、文化部のみの9部・同好会による、より丁寧な活動紹介があり、新入生も興味津々で耳傾けておりました。

 さて、その他の学年ですが、この間、健康診断・身体計測などを経て、実力診断テストや模擬テスト等を行い、前年度までの学習内容の定着度を測ったうえで、今年度の学習に繋げていく準備を整え、中2~高2までは12日(土)から本格的な授業が始まりました。

 19日(土)は、今年度最初の全体保護者会を開催、新校長就任ということで、私の方から、従来から引き継いできている教育目標、重点指導等の紹介をしながら、校長が替われば学校が変わる、とも言われることから、今年度の重点目標について、在校生の保護者の皆様に説明させていただきました。その中で、1年間、この学校で体験した私自身の聖っ子の印象として「それぞれに礼儀正しく、純粋で、爽やか、品が良く、明るく伸びやかな生徒像」と紹介させていただきましたが、これらの気質をさらに伸長させるとともに、学力の定着を図り、真に希望する進路を実現すべく、保護者の方々との連携をより一層密にして、教職員一体になって尽力したいと申し上げた次第です。

 生徒諸君は、これから5月10日(土)開催の体育祭に向けての準備に余念のない日々を過ごすことになりますが、勉強と行事との切り替えをスムースにして、多種多彩な学校行事を展開していきたいと考えております。