第5回学校説明会(そっくり模試)終了 (2015,12,14)

 去る12/11(金)の季節外れの大雨とその後の嵐によって、やや遅れ気味であった紅葉(黄葉)もまさに雲散霧消の状態で、多摩ニュータウン通りの公孫樹並木も「さて冬枯れのけしきこそ秋にはをさをさ劣るまじけれ」(『徒然草』第19段)という状況を呈しております。前回ご紹介した校長室窓際のイロハモミジも完全なる枯れ木と化してしまいました。寒い冬の到来間近かと思いきや、週明けから比較的暖かい日が続いておりますが、校内では22日(火)に迫った合唱コンクールの練習にも熱が入ってきて、中1から高2まで各クラスとも若者らしい歌声が響きわたっております。保護者の皆様はもとよりこの行事は一般にも公開しておりますので、受験生並びにその保護者の皆様にも、本校生の日頃の活躍の一端として、清新にして澄みきった歌声をぜひお聴き頂きたく存じます。12日(土)に『そっくり模試』と銘打った第5回学校説明会を開催致しましたので、そのご報告を兼ねて、12月第2報をお届け致します。

警報と同時に一斉に机の下にもぐり込む

警報と同時に一斉に机の下にもぐり込む

少し遡りますが、12月11日(金)、4限の時間帯に今年度の避難訓練を実施致しました。当日は早朝から大雨注意報の出る生憎の天候となり、途中で太陽も顔を出すほど急速に回復してきたものの、グランド状況の悪さから、当初予定していたグランドへの全員避難の訓練は断念致しましたが、大地震が来たという想定で教室での身構え方の練習をした後、多摩消防署の茂木様から全校放送を通じて、大地震の際の避難の心得等についてご丁寧な指導、講話をして頂きました。一斉に静まりかえった校舎内に茂木様の淀みなく澄みきったお声がしみ渡り生徒諸君も神妙に聴き入っておりました。その後、私の方からも丁度その日が2011年3月11日の東日本大震災から4年と9ヶ月目ということもあり、あの日君達はどこで何をしていたかを思い起こして下さい、という言葉で口火を切り、9月東京都民に配布された『東京防災』で紹介されていた「30年以内に70%の確率で発生すると予測されている、首都直下地震」について言及し、「今やろう。災害から身を守る全てを」をいつでもどこでも常に心がけ、いざという時には「慌てず、焦らず、侮らず」という精神で対応して欲しいと訴えました。本来なら地震の後に発生するであろう火災からの避難も想定し、グランドで消火器による実演も予定しておりましたが、今回は教室内での避難訓練のみとなりました。

 さて、12日(土)14時開会の第5回学校説明会ですが、今回は「そっくり模試」と銘打って、小学6年生のみ対象にさせて頂き、受験生の皆さんには、入試本番に近い形で、2教科型(国語・算数)、4教科型(国語・算数・理科・社会)、そして昨年から導入した適性型(公立の中等教育学校の入学検査に近い問題)の3パターンで、実際の模擬テストを受けてもらい、その場で解答・解説をすると共に、入試の傾向や対策についてもヒントを差し上げるという内容でした。(但し、適性型入試については、専ら記述式の解答であり、採点に時間を要することから、一旦回収し、採点をした上で、注意点を付記しながら後日自宅に郵送することと致しました。)受験生の皆さんが、国語、算数各20分、理科、社会各15分、適性型Ⅰ、20分、同Ⅱ、30分の模擬テストに真剣に取り組んでいる間、付き添いの保護者の皆様には、私の方から本校の概要と教育の特色、本年度の重点課題等について説明すると共に、各教科担当者からは、子ども達が取り組んでいる問題について、そのねらいや留意点等詳細に説明させて頂きました。当日は2科、4科型で152組、適性型で46組、合計で198組と大変多くの皆さんにご出席頂き、若干資料準備が遅くなったことをこの場を借りてお詫び申し上げます。教室によっては、やや予定時間より遅くなってしまった所も出てしまいましたが、担当教員の熱い思いのなせるわざとご理解頂ければ幸いです。今回初めてお出で頂いた方々も一般型で64組、適性型で21組に上りました。まだまだ認知度を高めていかなければという思いを強くすると共に、初めてお出で頂いた方々からの次のようなアンケートを拝見すると、来て見て聞いてさえ頂ければ本校の良さを知って頂けることを改めて実感させて頂きました。そのアンケートですが、「私立の学校はやはりきめ細かな教育を受けることが出来るのだと感じました。とても温かそうな学校だと思いました。」とか「3つの柱とそれを実践する授業内容がよく分かりました。先生方の熱心な指導が想像できました。包み隠さない、オープンなお話が良かったです。」「本日は貴重なお話を伺い参考になりました。小さな学校ならではのきめ細かさが伝わってきました。有難うございました。」「生徒さんたちが元気に挨拶をしてくれて、いい教育を受けているのだなと感じました。」「先生方がこの学校を好きという感じがしました。皆さん熱心に話してくれてとても良かったです。熱い先生が多いなと感じました。」などというお声の中で、「校長先生が学校の授業内容や生徒のことをよくお知りになっていて驚きました。トップの方のお考えがしっかりしていてとても頼もしく感じました。」「とても参考になりました。校長先生のお話を沢山お聞きすることが出来て良かったです。」などと私どものことにまで言及して頂き恐悦至極に存じました。中学1年生からの『頑張れ、受験生!!』という手書きの応援メッセージも配布させて頂きましたが、それについても、「本人がとても感激していました。文化祭も、下の弟妹を連れてきた際も生徒の皆さんが優しく挨拶も元気で、益々聖ヶ丘中学校が気に入りました。説明会で、授業の、少人数できめの細かい学習内容などがよく分かりました。」とか「中1生の応援メッセージカードが嬉しかったです。入試についても細かいところがよく分かり、本日は参加して良かったです。」「在校生からの手紙は子どもの励みになると思います。」など沢山の方々からコメントが寄せられ、生徒にまで細やかな気遣いを頂きかえって恐縮しております。ただ、講堂内がやや寒かった件や、DVDの音声が当初出なかったことなどについてご指摘頂いたことは申し訳のないことで、次回に活かしていきたいと肝に銘じさせて頂きました。小規模校ゆえの手薄さもあり、何かと行き届かない点もあろうかと思いますがご海容頂ければ幸いです。

 最後に嬉しいニュースを1つ、本校HP上にも紹介しておりますが、中学1年生の林美菜子さんが、多摩市身の回りの環境地図作品展において、「安全な暮らしと防犯灯」と題する環境地図を作成したことにより、「地図情報センター理事長賞」を受賞し、12日(土)パルテノン多摩で行われた表彰式で表彰状を授与されました。「敬愛奉仕」を教育目標の1つに掲げている本校生として、地域社会の安全・安心に貢献してくれたことを嬉しく思っております。

表彰状を手にする林さん

表彰状を手にする林さん

林さんの作品「安全な暮らしと防犯力

林さんの作品「安全な暮らしと防犯灯」