第3回アフタヌーン説明会、第2回社会科見学実習終了 (2015,9,28)

我が家のベランダからの中秋の名月

我が家のベランダからの中秋の名月

 昨日(9/27)が中秋の名月、そして今晩が十六夜の月で満月になるとのこと、昨夜は雲隠れの月からやがてくっきりとした名月が眺められ、我が家のベランダから思わずシャッターを切りましたが、所詮下手の横好き、カメラの性能にも問題有り、うすぼやけたものを掲載させて頂きます。今晩の更に大きくなるとかいう十六夜の月に期待したいと思います。『古今和歌集』から1首、「木の間より漏り来る月の影見れば心尽くしの秋は来にけり」(184番歌、読み人知らず)。秋は何となく憂愁、物思いの尽きない日々が続きそうです。
さて、「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、9月23日(水)秋分の日を境に、朝夕グンと涼しく、というより寒いくらいの陽気となってきましたが、受験生の皆様には残り120日余り(中学受験を2/1として)、夏の勉強の成果が秋の深まりと共に、模擬テスト等に確かな結果として表れてくる時期かと推察致しております。急な冷え込みに風邪など引かぬようお祈りしながら、去る9月25日(金)に催した第3回アフタヌーン説明会等のご報告を兼ねて9月第3報をお届け致します。

 アフタヌーン説明会は、「土・日曜以外に説明会はないの?」というお声にお応えする形で昨年から実施している平日午後開催の説明会ですが、さすがにお子様は学校の授業中でもあり、お見えになれませんが、25日には保護者の方中心に12組15名の方々にお集まり頂きました。中に町田市の中学校に通っている生徒さんがいて、何と第2学期の中間テストの最終日で、午後授業なし、ということでご両親と3人でお出で頂きました。翌日から修学旅行に出発されるという慌ただしい中お出で頂き有り難く感謝申し上げております。このご家族を含め、来年度入試では、高校入試で30名募集するという情報が漸く広く認知されてきているようで、今回の説明会でも12組中5組の方が高校入試をご希望の方々で、そのうち既に2・3回目という2組を除き、他の皆様には初めて本校にお出で頂きました。中学受験希望の方も過去に1回お出で頂いた方お一人以外初めての方ばかりで、皆様熱心にお聞き頂きました。

 今回のアフタヌーン説明会は、9月1日(火)新装なったばかりの本校舎1階に特設した「Learning Square」(通称LSルーム)を会場として開催、14:30、冒頭、私の方から簡単に歓迎の挨拶をさせて頂いた後すぐに、平日ならではの企画として、授業中の生の生徒の姿をご覧頂くということで、6時限目の中学1年生の授業(英語、日本史、国語)と、高校2年生の英語の授業を参観して頂きました。中1の英語は、前回ご紹介した文化祭での英語劇で自信をつけたのか、ALTと専任教諭とのTT授業でしたが、皆活発に取り組んでいたのが印象的でした。また、高2の英語は、夏期休暇中のサマーセミナーで実施したエンパワーメントプログラム(希望者のみの講座でしたが)効果を感じさせるような、グループでの協働学習の結果を、グループ毎に前に出て発表するという形での所謂アクティブ・ラーニングの手法での授業でしたが、今年度の重点課題の一つ「英語教育の充実・深化」を窺わせる内容となっており、短時間ではありましたが、熱心に参観して頂きました。

 授業参観の後には、放課後のSS-Time(自学自習の時間)を覗いて頂きました。中学1年1組の自習の様子でしたが、1日の学習を振り返って整理する生徒もいれば、明日の予習に取り組む生徒もいる等25分間という短時間、集中して学習に専念する姿を目の当たりにして頂きました。このSS-Timeは、水曜日以外の週4日実施しておりますので、毎週100分の自学自習をしており、この時間の延長線上に家庭学習があるという在校生の保護者の方のお話も耳に致しますので、この制度も実施3年目にして生徒間に定着してきたように思われます。

 再び、先の「LSルーム」にお戻り頂き、私の方から本校の学校概要と教育方針、今年度の重点課題等をご説明すると共に、石飛教頭兼入試広報部長から「2016中学・高校入試に向けて」と題して、今年度入試を振り返りながら「聖ヶ丘の入試」の特色も含め、来年度入試に向けての詳細な説明と、私の説明を補完する形での「聖ヶ丘の教育的手法」について熱く語ってもらいました。終了後頂いたアンケートでは、「授業を見せて頂き、生の学校生活を感じることが出来ました」とか「飾らない生徒の様子がよく分かり、非常に好感を持ちました」「生徒の様子がよく見られて良かったです」というお言葉の一方で、「じっくり授業が見られて有り難かったです。でも生徒さん達には申し訳なかったです。ごめんね」という思いやり溢れた優しいお言葉も頂きかえって恐縮致しました。説明会全体では、「親しみやすく、丁寧で分かりやすかったです。アットホームな雰囲気が伝わってきて、とても印象が良かったです」とか「貴校へどうしても入学させて頂きたい思いが更に強くなりました。何とぞよろしくお願い致します」というありがたいコメントもお寄せ頂き感謝しております。高校受験希望の方から「大学に向けて高校3年間が自分への問いかけ、新しい自分の発見を充分に考えて欲しい、期待したいです。高入生ですが、先生方との関わりがあるかどうか。でも本日参加出来て良かったです。有難うございました」という半ばご心配のようなお声もありましたが、「少人数できめ細かく面倒見がよい」ということも本校の大きな特色ですので、3年、6年という期間に関係なく、安心して受験して頂きたいと思います。一般の公立中学に比べ、中高一貫校として、英語や数学中心に1週の授業時間が異なりますので、高校入学時の学習にやや不安感を抱く方もおられますが、数学は取り出し授業で対応し、英語も放課後の補習等で充分補えますし、国語の古典に不安有り、という生徒には、内部生問わず、今年初めて校長自らサマーセミナーを担当しました。来年度も継続するつもりでおりますので、こちらもご安心頂きたいと思います。

 翌日の9月26日(土)の午後、高校3年生の保護者対象のミニ進路説明会を開催致しました。今回は、この日がセンター試験志願票の校内締め切り日ということもあり、『受験に向けて』と題して、これからの受験、進路指導の流れ等について、芦村進路指導部長の方から詳細な説明をさせて頂きました。ミニとは言いながら、70名を超える保護者の方にお集まり頂き、いよいよ受験勉強の最後の追い込みに向けての保護者としての心意気も感じさせて頂きました。生徒諸君には別途説明していることではありますが、具体的な「受験校調査」「入試方式の複線化・多様化」等を踏まえての「「出願カレンダーの作り方」の説明、更には各種大学における2016年入試のトピックスの紹介等に至るまで微に入り細をうがつ説明をさせて頂きました。最後に、厳しい受験を体験することは長い人生にとってもいかに「大切な体験」であるかというお話で締めくくらせて頂きました。親子共々、いよいよ切羽詰まってきた状況の中で、終始真剣にお聞き頂きました。それぞれ大きな夢の実現に向かい今一層の努力を怠りなく継続して欲しいと願っております。

 昨日、9月27日(日)には、中学1年生の第2回社会科見学実習を実施致しました。第1回は去る6月14日(日)小田原方面に出かけました(本日記6/23付け紹介済み)が、今回は、「鎌倉の町作りと武家の歴史」をテーマにして古都鎌倉方面に49名で出かけてきました。午前中生憎の小雨模様でしたが、徐々に雨も上がり、暑からず寒からずのまずまずの天候になり、無事終了致しました。午前10時鎌倉駅に集合し、極楽寺、御霊神社、長谷寺、高徳院と回って昼食、午後は長谷寺駅から鎌倉駅まで江ノ電に乗車、若宮大路を経て鶴岡八幡宮見学、16時鎌倉駅にて解散となりました。この社会科見学実習は、中学1年生全員を対象に年6回実施、Aグループ、Bグループ各3方面から1カ所ずつ選択、年2回参加を義務づけておりますが、その目的は、所謂アクティブ・ラーニングで、主体的に興味・関心のあるコースを選択し、多様な仲間達と事前の学習を協働で積み重ね、現地で本物に触れて本質を探究し、最終的にはレポートにまとめて提出することで、座学では得られないフィールドワークとしての社会科学習を体験することとしております。今回も、訪問先のあちらこちらで熱心に話を聞いたりメモを取ったりする姿が見られ微笑ましく思いました。

極楽寺の手前、メモを手に先生の説明を聞く

極楽寺の手前、メモを手に先生の説明を聞く

美男におはす大仏に見守られ

美男におはす大仏に見守られ

 

 

 

 

 

「味亭」での美味しい昼食

「味亭」での美味しい昼食

最後の見学地 鶴岡八幡宮

最後の見学地 鶴岡八幡宮

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次回は今週木曜日、10/1の都民の日を活用して、日本経済の中心でもある日本銀行と東京証券取引所等を訪れ、知識・見聞を広めることとしております。これには私も引率しますが、日銀には前任校の教え子も多く、彼らとの久しぶりの出会いも楽しみにしております。