第4回学校説明会終了 (2015,11,16)

満開の皇帝ダリア

満開の皇帝ダリア

 立冬(12/8)を過ぎて「一日一度」の言葉通り、日ごと朝夕の冷え込みが厳しく感じられますが、今朝は見事に晴れ上がり、多摩ニュータウン通りの公孫樹並木の紅葉は最盛期、実に鮮やかな光景でした。車の運転中ということで、写真撮影できず残念でしたが、昨日、ご近所の庭に咲く皇帝ダリア(「コダチダリア」として、有岡教頭による「生き物ウオッチング」2014,12,11付け紹介あり)をカメラに収めさせて頂きましたので、掲載致します。今が満開でここ聖ヶ丘界隈のあちらこちらで咲き競っております。もう一枚は、今朝、本校5階からの丹沢山塊ですが、そこに富士山の頭頂部のみちょこっと見えておりました。これからの季節、日ごとくっきりすっきり顔を見せる富士山の偉容を眺めるが楽しみになっております。

今朝の丹沢山塊

今朝の丹沢山塊

 

 

 

 

 

 

 

 さて、本校では、今年度から11月は学習月間として、校内外ともに大きな行事を入れず、各教科とも、基礎・基本的な知識・技能をしっかり学び、それを活用して思考力・判断力・表現力を育成し、延いては多様な仲間達と協働して課題を解決するという所謂アクティブ・ラーニング型の授業に積極的に取り組んでおります。この期間大きな行事もなく、一年でも最も安定した静かな環境の中で、心落ち着けて学習に専念できているように感じられます。一方で、受験生向けに生徒会主催の第4回学校説明会を開催致しましたので、そのご報告を兼ねて、11月第2報をお届け致します。

 

 前回11/2付け校長日記から少し遡りますが、時系列的にご紹介いたします。まず、11/4(水)の中学朝礼、翌日5日(木)の高校朝礼は、今年度最後の朝礼となりましたが、中学の方では、中2のイングリッシュ・キャンプでの成果に触れて、宿泊ホテル内では皆「NO SHY ZONE」を実践し、3日間の研修の最後で、各自見事に英語で自己アピールをしてくれた事を評価致しました。中1は来年この行事を受け継ぐことになるので、今から日頃の授業を大切に、基礎力をしっかり学んでおくように、また、中3生は、来年2月に迫ったニュージーランド修学旅行に臨むに際し、これまた「Don’t be shy」の心意気を忘れぬよう果敢に挑戦して欲しいと訴えました。5日の高校朝礼では、高2生で実施した本校初の試みである3方面への修学旅行を無事終了したことはもとより、所期の目的を達成し見事に成功させてくれたことに敬意を表しながら、高1の準備段階から長期にわたり気長にコツコツと積み上げてきた根気強い企画力、団結力、行動力、更には協働の精神などを高く評価すると共に、後輩達にもしっかり受け継がれて行くであろう事を確信していると結びました。12月期末考査後に高1生を対象にした報告会が益々楽しみになってきました。一方、高3生は、来年1月16日~17日のセンター試験まであと72日、指定校や公募制推薦等で既に進路が決定しつつある人もいようが、「受験は団体戦」を合い言葉に全員で一致協力して日々邁進して欲しい、これからの1日1日が右肩上がりに学力も伸びていく時期、最後まで「焦らず、諦めず、地道にコツコツ」努力を重ねて欲しいと訴えました。中学・高校共通の話題として、朝日新聞で連載されている黒田清一氏の「折々のことば」(4/8掲載)の「愛さないと見えないというのがあるんじゃないですか」(岩田慶治)を紹介し、過日ノーベル医学生理学を受賞した大村智先生の研究に触れ、愛情関係もさることながら、研究には「愛のまなざしがあってはじめて見えてくるものがあるという、愛がなければ見えるはずのものも見逃してしまう」という言葉の重みを噛みしめ、大村先生はまさに大きな愛のまなざしを持って生涯にわたり「土(土壌)」を見続けた結果として、数十億という人類を救う偉大な発見をされたことに思いを馳せて欲しい、そして、これから様々な学問・研究の分野に進む者としての心構えの一助にして欲しいと結びました。

「友達はいらない?」の講話

「友達はいらない?」の講話

 11月7日(土)の4限、中学全学年を対象にした教頭講話、今回は有岡教頭の担当で、「友達はいらない?一人になろう」という逆説的なテーマで、様々な問題提起をしながら、生徒と共に考える、生徒に考えさせて表現させるという双方向の所謂アクティブ・ラーニングの手法で展開されました。問いの投げかけにはさすがに中学生らしくワイワイガヤガヤ、時に収拾の付かない状況もありましたが、1学年120名という少人数の学校であることから、友達の定義によっては学年全員友達という認識を持つ生徒もおりますものの、少人数であるがゆえの複雑さも否めないこともあり、この機会に、友達とは、一人になるとは、真の友達とは、などそれぞれに考えてくれたことと確信しております。

「人と人とのつながり」大切に

「人と人とのつながり」大切に

 

 

 

 

 

 

 

 

 その7日の午後は、ほぼ恒例になっている土曜ミニ説明会を開催致しました。ミニとはいえ、今回も16組(内、高校受験希望2組)27名の出席、その内3組以外は初めてお出で頂いた方々で、皆さん一様に好印象をお持ち頂き、説明する者として嬉しく思いました。例によって、私の方から学校概要と学校改革の現状、石飛教頭兼入試広報部長から平成28年度入試(中学・高校別)要項等の説明のあと、校舎見学、部活動状況の見学等をして頂きました。終了後頂いたアンケートでは、「清掃が行き届いており、また、子ども(生徒)達は、挨拶も素晴らしく、とても気持ちの良い学校だと感じました」とか「小規模なので、じっくり見ることが出来ました。アットホームな雰囲気であるとの印象を受けました」という保護者の声と共に、「今回で学校の雰囲気がよく分かりました。みんなとても楽しそうで、自分も入ってみたいと思いました。ダンスドリル部や吹奏楽部にとても興味が湧きました。本当に丁寧に教えて下さり有難うございました」という小6生自身の声も寄せられました。一方高校受験希望の人からも「学校の教育方針、入試や部活動について、どのように活動しているか分かったので、具体的に自分が入試に向けてどうすればいいか分かりよかったです」というコメントがあり、説明会の度にやって良かったという気持ちになります。

 11月8日(日) 生憎の雨模様の中、中学1年生の第5回社会科見学実習「横浜開港資料館と中華街」を実施致しました。「港町・横浜の歴史と文化」を実地に体験し、見聞を広めようという目的で、JR関内駅に9:30集合し、横浜開港資料館見学を皮切りに、中華街に移動、揚州飯店で、各グループに分かれ、各自の昼食用の肉まん、餃子作りに挑戦、美味しい肉まん、餃子が出来上がるまで、お店のスタッフによるワンポイント北京語講座が催され、中国語に親しむという粋な計らいもありました。昼食後は、グループ行動となり、思い思いに中華街散策、関帝廟、媽祖廟等を見学し、15:00石川町で解散となりました。雨の横浜港町もなかなか風情のあるもので、53名の参加生徒も充分に横浜を堪能したものと思われます。この社会科見学実習もあと1回、11月22日(日)「甲府・勝沼盆地」散策を残すばかりとなりました。

 11月9日(月)、10日(火)の2日間にわたり、毎年恒例の赤い羽根共同募金を京王線聖蹟桜ヶ丘駅と永山駅で実施致しました。「敬愛奉仕」の教育目標のもと、社会貢献、ボランティア活動の一環として、老人健康施設や特別支援学校訪問等の活動と共に実施しているものですが、今年度は中学2年生と高校1年生の代表生徒が夕方の冷え込みの強くなる時間帯、駅頭に立って大声で道行く人々に募金を呼びかけさせて頂きました。9日は永山駅に5名、聖蹟桜ヶ丘駅に4名、10日には永山駅8名、聖蹟桜ヶ丘7名という態勢でしたが、両駅での募金額は、初日20,011円、2日目29,453円総額49,464円のご協力を頂き、参加した生徒諸君も充分な達成感が得られたことと思います。この全額を社会福祉法人東京都共同募金会の方に振り込ませて頂きました。ご協力頂いた皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。

 11月10日(火)~11月12日(木)まで、今年度2回目の保護者対象の授業参観日と致しました。平日3日間ということもあり(1学期、6月には金、土、月で実施)、総計116名と決して多い人数とは言えませんが、普段着の授業を熱心にご覧頂き、概ね好評でしたものの、中には厳しいご意見も頂き、我々自身振り返りの機会とさせて頂きました。

山崎先生の質問に応える参会者

山崎先生の質問に応える参会者

 11月14日(土)、第4回学校説明会とほぼ並行して、教育後援会教養委員会主催の講演会が開催されました。今回は、心理カウンセリング「ハートピット」所長の心理カウンセラー山崎雅保氏をお迎えし、『子どもの自立を阻む親、伸ばす親~ダメ出し!口出し!子どものやる気を失わせているかも~』というタイトルで、約90分熱弁を振るって頂きました。お話しの一言一言が胸にずしんと来る内容で、およそ120名の保護者の皆様には、もうその日の夜からの子育てに大いに参考になった事と推察しております。14時からの学校説明会での挨拶の関係で、私ども後ろ髪を引かれる思いで中座させて頂きましたが、冒頭の「自立とは」というお話からすっと引き込まれてしまい、もっと早くこのお話を聞いていればと思ったのは私だけであったでしょうか?

 

 そして、14日(土)の第4回学校説明会ですが、生憎の冷たい雨に祟られてしまったものの、ご出席の人数は、中学受験生70組102名、高校受験生27組48名という多くの方々にお集まり頂きました。中学校によっては既に2学期末試験も始まっている学校もある中、お繰り合わせ頂き感謝しております。今回は、中学受験生対象の方は、中学生徒会役員、高校受験生対象の方は高校の新旧生徒会役員が取り仕切るということで、全面的に生徒による説明会と致しました。初めて本校にお出で頂いた方には,或いは物足りない面もあったかと思いますが、年に1回、生の、素の生徒の姿を見て聞いて頂きたく企画しているものということでご海容下さい。

 14時スタート、私の方は、まず高校受験生対象の説明会で口火を切りましたが、高2の金丸君、山本さんの緊張がそのまま移ってしまい、当初お話しする予定の学校概要等吹っ飛んで、私自身が本校に着任した際の生の体験談をさせて頂きました。つまり全く見ず知らずの私に対する教職員並びに生徒諸君の温かな対応に触れながら、本校には異質なものを温かく受け入れる学校文化があるので、高入生としても全く不安、心配を抱かなくても大丈夫ですよと強調致しました。毎年若干名の募集にも拘わらず、入学後の生徒を迎える内部生の対応は実に温かく、入学式の翌日から違和感なくなじんでいる姿を目の当たりにしていることから、来年度、仮に30名入学して頂ければ、例年にない一大勢力となり、或いはシャイな内部生を凌駕することになるかも知れません、と勇気づけさせていただきました。

インタビューに答える中1~高3までの代表生徒(中学会場)

インタビューに答える中1~高3までの代表生徒(中学会場)

 そのあとすぐに、中学生徒会の野口君が取り仕切る説明会場に移動し、歓迎の挨拶、こちらは、昨年12月の中教審から文科省に答申されたいわゆる「高大接続改革」に触れて、中学受験の保護者の皆様の最大の関心事である、2020年大学入試改革の件、それに対応すべく今積極的に取り上げられているアクティブ・ラーニングの教育手法の件、さらに、今後一層進むであろうグローバル社会への対策の件等ご紹介しながら、本校としてそれらに対応すべき教育をどのように展開しているか説明し、ご理解頂きました。こちらもしかし、総合司会の野口君の緊張が即連動し、更に緊張感が高揚し、上手く話せたかどうか我ながら疑問です。その後すぐまた高校受験生対象の会場に取っ

運動系部活動の紹介

運動系部活動の紹介

て返し、今度は所謂出口保証について、本校の進路指導のきめ細かさを中心に、高1から学年毎の進路行事をご紹介しながら、詳細説明致しました。GMARCHやJWKへの進学率、地方国立を含めた国公立大学の合格状況等資料をご覧頂きながら、少人数の学校ならではの進路指導のきめ細かさ、面倒見の良さを強調させて頂きました。生徒諸君も、「聖ヶ丘の生活VTR」の紹介や、予め全校生徒から聞き取っていたアンケートの結果報告、さらにはインタビューコーナー、運動部の紹介、入試要項&出願についての説明等、途中ややたどたどしい

インタビューに答える高校生(高校会場)

インタビューに答える高校生(高校会場)

場面もありましたが、よく頑張ってくれました。全体会の終了後は、新装なったラーニング・スクエアや、正面玄関奧のスペースを活用しての文化部のミニ発表会を開催、日頃ともすれば地味な印象さえある文化部の活動を積極的にアピールしてもらいました。中・高受験生それぞれに興味・関心のある部活動のブースで、熱心に質問したり見学したりしている姿を目の当たりにし、微笑ましく思いました。今回は、中学・高校の生徒会主催の学校説明会ということで、ご出席頂いた保護者の皆様からたくさんのご意見・ご感想等頂戴致しましたが、一点、「1日の学校紹介ビデオを流した際、ビデオ音声と紹介の声がかぶって聞き取りにくく残念でした。ビデオが見やすいように照明を消した方がよかったかも?」というお声を何人かの方からお寄せ頂いた以外は、すべての点でご好評頂き、準備段階から念入りに進めてくれた生徒諸君も大きな達成感を感じさせて頂いたようです。代表的なお声として「生徒さんが進行する説明会というのは新鮮で、聖ヶ丘の生徒さん像みたいなものがよく分かりました。生徒インタビューも全学年が答える形式、素直な受け答えが伝わって良かったです。緊張している生徒さんもいましたが、それが逆に自然な姿で微笑ましかったです。説明会参加して良かったです。」とか「生徒の皆さんのリアルな声が聞けて良かったです。等身大の生徒の方の様子が分かって良かったです。」「学校生活がとてもよく分かったので良かったです。校内ですれ違った生徒が大きな声で挨拶しているところがとてもいいことだと思います。」「生徒さんが頑張って下さり、息子も目標にしやすく良かったです。アットホームな雰囲気も伝わりました。」「生徒により企画・運営された説明会に参加したのは初めてですが、生徒達の素直さや中・高生の仲の良さなどを感じることが出来、大変良かったと思います。生徒の生の声が聞けてとても参考になりました。」等と共に、「校長先生がおっしゃる聖ヶ丘の生徒の印象がそのまま感じられました。自分の言葉でしっかり受け答えが出来る姿を見ていて、気持ちよく笑顔がこぼれました。」と、本校生の印象を私と共有して頂いた方もいらっしゃり、恐悦至極に感じました。いつもながらではありますが、このような方々と、この学舎で、明るく楽しく、豊かな人間性と確かな学力を身につけるための時間と空間を共有させて頂きたいものと切に願う次第です。

今夏「まんが甲子園」出場の漫画イラスト研究部

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