第4回アフタヌーン説明会終了 (2015,11,25)

 11月23日(月)が暦の上での小雪、東北各地から雪の便りも届きましたが、関東では寒暖差の大きい日々が続いております。街路樹の紅葉も日ごとに散り急ぐ木々が多くなっており、一雨毎に濡れ落ち葉も多く見受けられ、季節は確実に冬に向かって移り変わっているようで、「諸行無常 是生滅法」の感を強くしております。静かな学習環境で、基礎・基本を修得し、確かな学力をしっかり身につける11月も残り少なくなり、来週金曜日(12/4)からは2学期の集大成とも言うべき期末考査が始まります。試験1週間前は部活動も停止となりますので、しばし静かな緊張感が漂う毎日となりますが、この間も受験生向きには各種説明会を不断に実施しております。11月24日(火)に、第4回アフタヌーン説明会を実施致しましたので、そのご報告を兼ねて、11月第3報をお届け致します。

 前回11/16付け校長日記以来の各種出来事について時系列的にご紹介いたします。まず、11/17(火)、パルテノン多摩を会場に「日野税務署納税表彰式」が開催され、その席で、本校高校2年生の祓川彩さんの「税に関する高校生の作文」が見事入賞したことから、日野税務署の田村円署長より、表彰状が授与されました。日野税務署管内の多摩市、稲城市、日野市の各市長はじめ各市の納税貢献者ご列席の中、祓川さんが、入賞した作文「消費税に対する私の考え」を朗読し、主として消費税を取り巻く諸問題について、軽減税率の導入や諸外国との税率の比較等を論じながら、祓川さん自身の消費税、或いは広く「税金」についての意見を表明した内容でしたが、朗読終了後、会場内から大きな拍手が沸き起こり、同席した私自身、身の引き締まる思いが致しました。中学生の作文は2点紹介されましたが、高校生の部では1点のみということで、祓川さんには大変栄誉なことであると共に、本校としても名誉なことであり、大きな社会貢献をしてくれたことに感謝しております。

作文を朗読する祓川さん

作文を朗読する祓川さん

受賞者揃っての記念写真

受賞者揃っての記念写真

 

 

 

 

 

 

 

 

 11月22日(日)、まずまずの天候に恵まれて、中学1年生、今年度最後の第6回社会科見学実習を実施致しました。今回は、甲府・勝沼盆地方面へ41名の参加者でしたが、学校からスクールバスで出発、永山、聖蹟桜ヶ丘で乗車する生徒を拾い、一路中央高速の釈迦堂SAまで走らせて、まずは釈迦堂の遺跡博物館の見学を皮切りに、甲府盆地の成り立ちや、葡萄の産地としての特色等、石飛教頭の詳細な説明があり、見聞を広めました。その後、国宝柏尾山大善寺を拝観、紅葉の素晴らしい境内散策と共に、大善寺の歴史的由来や建築様式の特色等住職さんからの説明を熱心に聴き取っておりました。そしてお楽しみの昼食は、マンズワイン「萬寿園」にてバーベキュー、ワイントン、骨付きカルビ、ソーセージ等の盛り合わせに舌鼓を打ち、満腹になったところで、ワイナリーの見学、ビデオや工場見学、まだアルコールはいけませんが、美味しいワインが出来上がるまでの工程をしっかり見学してきました。最後は、塩山駅の真ん前にそびえ立つ甘草屋敷(旧高野家)(重要文化財指定家屋)を見学、ボランティアガイドさんの説明を聞きながら、江戸時代、漢方薬の原料とされた「甘草」の栽培事情等に思いを馳せておりました。帰路は交通渋滞が予想されることから、塩山駅にて解散し、JR中央線にてそれぞれ帰宅の途につきました。

大善寺本堂をバックに

大善寺本堂をバックに

甘草屋敷の全景

甘草屋敷の全景

 同じ22日(日)、私は、第43回一般財団法人 東京私立中学高等学校協会主催「生徒写真・美術展」に、本校生徒4名の作品が入選し、東京都美術館に展示されていることもあり、たまには芸術鑑賞で心を癒やすべく、晩秋の紅葉美しい上野公園に出向きました。美術の非常勤講師川島先生のご指導もあり、美術の部中学生の部では、星野輝君の「Saxophone」と、田村瑠菜さんの「誇り高きタカ」のいずれも銅版レリーフの2点、同高校生の部では、祓川彩さんの「なぜ、人は夢に向かうのか」と、小岩井仁優さんの「光と影」の絵画2点が燦然と輝いているかのように、私には見えました。私立学校協会加盟の学校ほぼ全校からの出品でしたので、広大な会場でしたが、本校生の作品はぱっと目に付き、作品に込められたメッセージを考えながら、しばしじっくり佇みゆっくり鑑賞させて頂きました。余り鮮明ではないかも知れませんが自家撮りの写真を紹介致します。帰路、その余韻を楽しみながら、東京国立博物館で開催されている「始皇帝と大兵馬俑展」にも足を運び、混乱と混迷を極めた古代中国を統一した秦の始皇帝の偉業を、壮大な兵馬俑はもとより、様々な遺物の鑑賞と共に偲んできました。

小岩井・祓川さん作品

小岩井・祓川さん作品

星野・田村さんの銅版レリーフ

星野・田村さんの銅版レリーフ

 そして昨日、11/24(火)、高校3年生対象の大学出願相談会を本校体育館で開催致しました。受験校の絞り込みと最終出願に向けての最後の相談会で、今年で8回目となるこの相談会でしたが、学習院、明治、青山学院、中央、法政、成城、成蹊、専修等々28大学から担当の方々にご出席頂き、9:30~12:00過ぎまで、受験希望の大学のブースで、2~3人、多いところで5~6人ずつ、学部学科の説明も含めながら、出願に至るまでの道筋を詳細に説明して頂きました。例年なら、この時期、高2生までは合唱コンクールで、学校を留守にしますので、空き教室を利用しての説明会でしたが、今年度から合唱コンクールは12月の終業式直前にして、前述の通り、11月は行事を入れないで学習に専念するということにしたことから、体育館での開催となったものです。事務・用務の方のお力添えを頂きながらではありますが、会場準備から終了後の後片付けまで、高3生一体になって気持ちよく立ち働いてくれた姿に「受験は団体戦」の印象を益々強く致しました。彼らの前途に幸多かれと祈っております。

体育館での出願相談会全景

体育館での出願相談会全景

個別ブースで熱心に相談

個別ブースで熱心に相談

 同じ24日の午後は第4回アフタヌーン説明会を開催致しました。平日の午後にも拘わらず今回も22組28名(内高校受験希望3組)という大勢の方々にご出席頂きました。保護者の方々に混じり、小学生、中学生も学校をやりくりしてお出で頂いた受験生もいらっしゃり、有り難い限りでした。アフタヌーン説明会は、午後2時開会で、何はともあれ平常の授業風景を参観して頂き、生徒の生の姿をご覧頂くことがメインの目的ですので、私の歓迎の挨拶後すぐに中1の音楽、国語、英語の授業参観、その合間に生物実験室で自然科学部の活動の軌跡等ご覧頂き、高2の政治経済、現代文の授業等も覗いて頂いた後、体育施設、トレーニングルームから通年泳げる温水プール等見学して頂き、最後に、6限終了後のSSTime(25分間の自学自習の時間)の様子を参観して頂きました。校舎内見学終了後再び会場のLSRoom(今年9月に改装されたラーニングスクエア)にお戻り頂き、私から学校概要と今年度の重点課題等ビデオを交えながらご説明し、石飛教頭兼広報部長から、本校教育の特色等詳細を補足しながら、来年度の入試日程等についてご説明し終了致しました。今回も14組の方々が初めてお出で頂いたとのことで、終了後頂いたアンケートでは概ねご好評を頂きましたのでその一部を紹介させて頂きます。「アクティブラーニングの実践に期待します。我が子は発表やコミュニケーション力が余りないので、これからアクティブラーニングを用いた教育はとても有意義だと思いました。」という方からは、授業見学についてのコメントでも「グループで考える授業が多いそうでとても好ましいと思いました。」という時宜にかなった感想をお寄せ頂きました。また「少人数で生徒に対して面倒見がよい印象を受けました。施設も開放的でとても明るい感じでとても良い。是非こちらで授業を受けさせたい。」とか、「少人数の生徒さんにとても丁寧に先生方が関わられていらっしゃることがよく分かりました。有難うございました。」「理科が好きな息子に理科教育に力を入れている貴校に興味を持ち、初めて説明会に参加しました。温かい素敵な学校だと感じました。」など、短時間の中で本校の本質を見抜いて頂いたことに感謝しております。生徒諸君の態度についても、「実際の授業を見学でき、大変参考になりました。その中で、すれ違う生徒さんが皆明るく挨拶して下さり、とても好印象でした。」とか「生徒さんがとても気持ちの良い挨拶をして下さってとても嬉しくなりました。」というお声が多く寄せられた一方で、最後に手前味噌ですが「授業風景を見学できてとても良かったです。五十嵐校長先生のお話が素晴らしかったです。これからWeb日記を読ませて頂きます。有難うございました。」と、私の説明にまでお気遣い頂いたコメントを拝読するにつけ、こういう方々と明るく楽しい学校生活を送れたらと願う気持ちを禁じ得ません。