理事長挨拶 / 学校の安全の向上を目指して
学校をめぐる環境は、社会情勢の変化とともに大きく変わり続けています。 個人情報保護法、ISO27001 に基づく情報セキュリティ管理体制づくりが謳われる中、ロイズはその調査・研究開発事業、教育事業、啓発普及事業を行う団体として発足し、またWHO(世界保健機構)の「インターナショナルセーフスクール(※)」の認証取得支援、学校の情報セキュリティシステム構築支援も行っております。
そのような中で、3.11はロイズにとって「児童生徒の安全」を考える上で大きなきっかけとなりました。
「日常生活」や「社会活動」の中で、「安全」とは多くの側面から捉える必要性がありますが、学校にとっても「学校の安全」「児童生徒の安全」は同様と言えます。
ところで、「安全」とはなんでしょう。
「安全」とは、「許容できないリスクがないこと」と定義されています(ISO / IEC ガイド 51:2014)。すなわち、「リスクはなくなることはないが、その『程度の度合』が『安全』を考える上でのキー」となるのです。
東日本大震災は未曽有の大災害をもたらしましたが、それをきっかけとして「児童生徒の安全」が第一という思いをより強くしました。災害は地震だけではありません。年々増加する異常気象により、ゲリラ雷雨が原因の冠水、交通網のマヒがその例えです。
登下校時、生徒がそのような災害に巻きこまれる可能性は常に存在しています。とはいえいつ起こるかわからない災害に対して、どのような対策をすればよいのか、明確な答えはなく、手つかずのままの状態もいまだ少なくありません。加えて学校には様々な立地条件があり単純に仕組みをあてはめるだけではよい効果は期待できません。
ロイズはさまざまな状況にあわせた安全対策の研究を進めており、現在では5万名を超える生徒を守る仕組みを提供するまでになりました。
「安全対策」といってもその中身や背景は多様です。なおかつ対策に「絶対」はなく、ロイズの仕組みも「万全」とは言い切れません。しかし、だからこそより強固に、平時・災害時区別なく「学校の安全対策に資する」という理念のもと、今後も活動を続けてまいる所存です。
令和3年7月吉日
特定非営利活動法人 情報セキュリティ研究機構
(略称 NPO-ROIS)
理事長 田邊 吉伸
(※注)セーフコミュニティー運動の推進および審査・認証を行う国際NGO組織。スウェーデンのカロリンスカ研究所とWHO(世界保健機関)により、同研究所付属のセーフコミュニティー協働センター(WHO-CCCSP:WHO Collaborating Centre on Community Safety Promotion)として創設。2015年に独立機関となり「国際セーフコミュニティー認証センター(ISCC:International Safe Community Certifying Centre)」に名称変更。本部はスェーデンのストックホルム。
法人概要
| 法人名 | 特定非営利活動法人 情報セキュリティ研究機構(略称 NPO-ROIS) |
|---|---|
| 所在地 | 〒141-0021 東京都品川区西五反田7丁目17番9号 |
| 理事 | 田邊 吉伸 |
| 電話番号 | (03)6416-0833 |
| FAX番号 | (03)5496-2262 |
| info@npo-rois.org | |
| 認証日 | 2008年4月2日 |
| 目的 | 学校の安全対策に資する活動をし、子どもたちを守り、命を守ることに貢献すること |
| 事業内容 | 啓発普及事業、調査・研究開発事業、教育事業、情報セキュリティ教育プログラム開発事業、相談支援事業、出版事業 |
